宇宙に2年近く滞在した後、アメリカの無人機「X-37B」は地球に帰還した。NASAの古いスペースシャトルの小型版のように見えるこの無人機は、5月7日にフロリダに着陸し、地球周辺での718日間の飛行を終えたと、アメリカの空軍は発表した。わずか9.1メートル以下の長さで、X-37Bはロケットの上に載って地球の低軌道に打ち上げられた。2010年の初飛行以来、本当の目的についてあらゆる憶測が飛び交った。地球上の目的物を攻撃することができる宇宙にある爆撃機かもしれないと考える人もいた。敵国の衛星を破壊したり、ダメージを与えたりすることのできる「殺戮衛星」の可能性があると疑う人もいた。