他のハーバード大学生たちが学士論文を書いている間に、オバシ・ショウさんは忙しく論文を「ラップ」していた。
ショーさんは、英語学科の学士論文としてラップのアルバムを提出したハーバード大学史上初の学生だと、同大学は述べた。このアルバムは『Liminal Minds』と題され、ショーさんが5月25日に優秀な成績で卒業できることを保証するのに十分な成績のAマイナスの評価と同等の評価を取得した。
「ハーバード大学がこれを受け入れてくれるとは思っていなかった」とアトランタ郊外のジョージア州ストーン・マウンテン出身のショーさん(20)は語った。「大学側が論文として受け入れられるほど、ラップを芸術体系として尊重してくれるとは思わなかった」。
ショーさんは、10曲入ったアルバムのことを、アメリカに住む黒人であるということが何を意味するのかについての暗く移り気な見解と説明した。
ショーさんの論文のアドバイザーであるハーバード大学の英語講師ジョシュ・ベルさんは、ショーさんは「真剣なアーティストで、素晴らしい人物だ」と述べた。
ハーバード大学の大学生は学士論文の提出を義務付けられているわけではないが、ほとんどの学科では、優秀な成績で卒業するために学士論文を必須としている。