イギリスのテリーザ・メイ首相は6月5日、3人の襲撃犯がバンを運転してロンドン橋で歩行者に突っ込み、付近にいた人々を刺して7人を死亡させ、48人を負傷させた事件を受けて、イスラム教過激派に対するより強い対応を求めた。
この襲撃事件は6月8日の総選挙の5日前に発生し、3ヵ月未満の間にイギリスを襲った3度目の攻撃だった。この保守派のリーダー(メイ首相のこと)は、半旗にした旗が掲げられたダウニング・ストリートにある自身のオフィスの外でテレビ放送された声明で「『もうたくさんだ』と、言わなくてはならない時がきた」と述べた。
2週間弱前にはイギリス北部のマンチェスターで開かれたアメリカの歌手アリアナ・グランデさんのコンサート会場で自爆攻撃犯が22人の子どもと大人を殺害した。3月には5人が死亡した。ロンドンの中心部のウェストミンスター橋で男が歩行者に乗用車で突っ込んで5人を死亡させ、警察官1人を刺した。
6月3日の夜には、ロンドン橋付近のボローマーケットで3人の襲撃者の男を、最初の通報を受けてから8分以内に警察官が射殺した。目撃者らは、この悲劇的な様子を、犯人が乗った白いバンが橋の両側の歩道に方向転換しながら進み、通り沿いにいた人々をひいて、その後、3人の男がバーとレストランがひしめくエリアに向かって走りながら人々を無差別に刺したと描写した。