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2017年6月16日号掲載の記事(ST編集部訳) print 印刷用に全て表示
Essay

Outdoor yoga (p. 9)

屋外ヨガ

あなたはヨガをする? 普段は屋内と屋外のどちらでヨガをしているだろうか?

私はいつもヨガは屋内の活動だと思っていた。数年前に初めてヨガを始めてから、エアコンがついているところやついていないところでヨガをしてきたが、屋外でしたことはなかった。

そのため、シンガポールであえて屋外でヨガをする人が増えてきて驚いた。過去数年間で、ますます多くの期間限定のヨガイベントが公園や屋上などの屋外の場所で開かれるようになってきた。セントラルビジネス地区では定期的に朝と夜に開かれているものもある。マリーナ湾の臨海部の素晴らしい眺めが見られるクラスもある。

最近、リトル・インディアでフリーヨガと呼ばれる活動を昨年開始した若い女性ニティヤと話した。セッションはリトル・インディアの空き区画で開かれ、誰でも無料で参加が歓迎される。必要なのはヨガマットだけだ。

「ヨガとは、自然の力で気持ちよくなることだから、外でヨガをするのは理にかなっている」と、ニティヤは私に教えてくれた。「初期の頃は、ヨガをする人々はマットさえなかった。地面に足をつけると、もっと地に足がついてつながっている感じがする」。

屋外でヨガをする他の講師は、ヨガを外でする多くの利点について教えてくれた。空気が新鮮で、早朝や夕方にはそこまで蒸し暑くない。スタジオ空間の制約の外で、参加者は互いに交流することができ、雰囲気はもっと気楽でフレンドリーになる。鏡がないので、ヨガをする人々は鏡に写った姿に気が散ることもない。

虫や屋外の騒音はどうだろうか? 集中しにくくするのではないだろうか。どうやらそうではないらしい。虫除けや、虫を遠ざける精油のスプレーをつければいいだけだ。それに、私が話しかけたヨガ講師は皆、ヨガは身体的なことだけではなく、精神面の練習でもあると語っていた。だから、騒音は実は集中力を高めるために実は良いことなのだ。

ある人はこう言った:「スタジオはとても管理された環境だ。外にいると、多くのことが管理できない。だから、環境からポジティブなエネルギーを引き出すことを学ばなければならない」。

私は日光と屋外の活動を楽しんでいるので、屋外のクラスにも参加したくなった。しかし、私は少し気後れした。公共の屋外の場所でヨガをしていると、通りかかった誰からもはっきり見えて、人の目が気にならないだろうか? そう思うと居心地の悪い感じがした。

あるヨガの講師が言った賢い言葉が頭の中に浮かんだ。「身体が柔らかくないからヨガができないということは、清潔でないからシャワーを浴びれないと言っているようなものだ」。

だから、人の目が気になるから屋外でヨガができないと思うべきではないのだ。たぶん、人の目が気になるからこそ、あえて安全地帯を出て、居心地の悪い感じをさせるものを受け入れるべきなのだ。

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