子どもが両親による争いの多い離婚を経験すると、その副次的な影響が子どもの健康に数十年にわたって害を及ぼし続けるとみられると、研究者らは6月5日に発表した。今回の研究は、風邪を引き起こすウイルスに暴露させられることに同意した201人の成人が関わり、経過を5日間観察した。実験の結果、両親が離婚して何年も互いに口も聞いていなかった人たちは、両親が別れても子どもの成長の過程で連絡を取り合っていた人たちに比べて、風邪にかかる確率が3倍高かった。離婚後も両親と連絡を取り合っていた人たちが風邪をひく確率については、離婚をしていない家庭で成人した人たちと同程度であることも、今回の研究で示された。