3年が経ち、ポリネシアの旅するカヌーは6月17日にハワイに帰ってきた。長さが19メートルある船体の外板が二重構造のこのカヌーは近代的な航海機器を用いずに世界中を旅した。乗組員は自然の力 ― 海、星、風、鳥 ― だけを頼りに、どこへ向かうべきかを判断した。
ホクレア号は約74,000キロを航海し、19ヵ国に立ち寄った。乗組員は「マラマ・ホヌア:地球を思いやる気持ち」というメッセージを広げた。
ホクレア号がハワイの3番めに大きな島オアフ島付近に係留されたとき、何千人もの人々がホクレア号を歓迎した。
ホクレア号の航海士見習いカイウラニ・マーフィーさんは、この航海は、古代ポリネシアの航海技術の価値を教えてくれたと話した。
「私たちは本当に彼ら(祖先)にならって航海をした」と、マーフィーさん(38)は、古代の航海者たちのことを指して述べた。「私たちは祖先がマスターしていたことを再び学ばなければならない」。