新しい研究によると、ワシントン州の内海によく現れる絶滅危惧種のシャチが妊娠に問題を抱えているのは、エサになる魚が十分に見つけられないせいだという。研究者らは糞に含まれるホルモンを分析し、7年間で3分の2以上のシャチの妊娠が失敗していることがわかった。この問題はシャチが好んで食べるチヌークサケの不足によってもたらされる栄養上のストレスと関連があると研究者らは考えている。「シャチの多くが妊娠はしているが、栄養が不十分だと妊娠を維持することができない」とワシントン大学の生物学教授サム・ワッセル氏は述べた。