オウムのようなくちばしをした二足歩行の羽毛恐竜は、現在の鳥ともう1つ似通った特徴を持っている ― ニワトリと同程度の温度で卵を抱いていたことが、6月28日にある研究で示された。ダチョウほどの大きさの「オビラプトル」は卵の上に座り、現代のニワトリ(37.5℃)と同程度の温度域である35〜40℃で抱卵していた。中国とフランスの研究チームは、7つのオビラプトルの卵の殻と胚の骨から酸素原子を計測した。この分析で抱卵中に胚が形成される温度が明らかになったと、フランスのCNRS研究所の古生物学者で論文の共著者であるローマン・アミオット氏は述べた。