印刷用に全て表示メキシコは6月30日、訓練されたイルカを使って、最後に残っている「コガシラネズミイルカ(通称バキータ)」を保護区に入れる計画を発表した。極めて絶滅が危惧されているこの種を守る最後の望みをかける。科学者らは残っているバキータはわずか30頭と推定している。バキータは世界最小のネズミイルカでカリフォルニア湾の水域にしか見られない。ラファエル・パッチアーノ環境相は、当局ではアメリカ海軍による訓練を受けたイルカを配備して、なるべく多くのバキータを保護区に誘導すると述べた。メキシコ政府は6月30日に、バキータの死亡の原因となることが多い魚獲り網を恒久的に禁止したことも発表している。