ロジャー・フェデラー選手はウィンブルドンで8回目という記録的なタイトル獲得を果たし、7月16日にクロアチアのマリン・チリッチ選手にストレート勝ちして、このトーナメント(ウィンブルドン選手権のこと)史上最年長の優勝者になった。
フェデラー選手は6-3、6-1、6-4で19回目のグランドスラム優勝を果たし、35歳での優勝は近年(ここでは1968年のオープン化以降の意)において、1975年に32歳手前で優勝したアーサー・アッシュ選手を抜いて、ウィンブルドン男子種目では最年長となる。
「ウィンブルドンは常に私の大好きなトーナメントだった。これからもずっと大好きなトーナメントになるだろう。私にとってのヒーローがここの地面を歩き、ここのテニスコートを歩いていた。彼らのおかげで、私も優れた選手になれたのだと思う」と、36歳を迎える8月6日まであと1カ月未満のところでタイトルを獲得したフェデラー選手は述べた。
「ここウィンブルドンで歴史を作ることはそれだけで本当に私には大きな意味がある」とこのスイスのスーパースター(フェデラー選手のこと)は述べた。「それほどシンプルなことだ」。
フェデラー選手が初めてメジャータイトルを獲得したのは2003年のウィンブルドン選手権でのことで、2004年から2007年まで毎年優勝を重ねた。2009年と2012年にも再び優勝した。しかし、その後2014年と2015年は決勝戦でノバク・ジョコビッチ選手に負けた。
フェデラー選手は、昨年はタイトルはおろか決勝戦にまた進めるかどうかさえ定かではなく、準決勝で敗退し、2016年の残りの期間は休みをとって、手術で治療した左ひざの回復にあてた。
「長い道のりだった」とフェデラー選手は語った。