ほとんどの生物とは異なり、ウミグモは体内の血液と酸素を心臓の働きにより移動させるのではなく、ポンプのような役割をする腸で移動させると、7月10日にある研究が発表した。この腸は、ウミグモの身体の長さ全体に伸びていると、研究者らは『カレント・バイオロジー』誌で明らかにした。「腸が1つの体腔に全て収容されている我々とは異なり、ウミグモの腸は人間の何倍も分岐していて、腸管の一部がすべての足の先まで伸びている」と、論文筆頭著者でモンタナ大学のH・アーサー・ウッズ氏は述べた。将来、化石が見つかれば、この変わった生物学的戦略の起源を科学者らがよりよく理解するのに役立つかもしれない。