科学者らは、ナメクジから分泌される粘液に着想を得た手術用の接着剤を実験的に開発した。この技術は、傷口を閉じるために用いられる縫合や医療用ステープラーに代替するものを提供するかもしれない。
ハーバード大学やその他の研究施設の科学者グループは、粘着性の高い粘液を生成することのできるナメクジを研究することに決めた。この頑丈な粘着剤の人工バージョンは、同じ原則を基にしている。『サイエンス』誌に7月27日に報告された一連の実験では、人工バージョンの粘液は、ブタの皮膚や軟骨、細胞組織、臓器に強力にくっついた。これは人間の細胞にも無毒であることが証明された。