ダージリン茶葉が栽培されているインドのヒマラヤのふもとで起こっている死者を出すほどの動乱のせいで、世界は高く評価されるダージリン茶葉の不足に直面している。絵のように美しいヒル・ステイション(植民地時代にイギリスが設けていた避暑地のこと)全体に数十並ぶ青々と茂ったプランテーションでは例年、6〜8月の収穫で、1年に販売される800万キロ近くの茶葉の大部分がもたらされる。しかし、プランテーション労働者の大部分を占めるゴルカ人は6月中旬に茶産業の閉鎖を求め、ゴルカランドの独立を迫っている。
西ベンガル政府は初め、この閉鎖に対して強硬路線を取った。茶葉の生産量は6月に90%減少した。