8月10日に発表された研究によると、ヒトへ安全に移植できるブタの臓器を作ることを模索するマサチューセッツ州の企業の科学者らは、ゲノム編集技術を用いて、(ヒトにとって)危険である可能性があるレトロウイルス(ウイルスの一種)を持たない子ブタのクローンを作った。『サイエンス』誌に掲載された研究の論文執筆者らによると、この革命的進歩は、ブタの臓器全体を、患者がブタのレトロウイルスに感染する不安なく、ヒトに移植する道を開くのに役立つ可能性があるそうだ。全米移植臓器供給ネットワークによると、アメリカでは臓器移植を待って1日に約20人が死亡しているという。