熱帯性低気圧ハービーが引き起こした壊滅的な洪水が8月28日にヒューストンに押し寄せ、アメリカで4番目に人口の多い都市(ヒューストンのこと)の住民はボートで家を離れ、「前代未聞の」降雨がさらに数日続くことが予想される中で避難することを余儀なくされた。
50年余りの間にテキサスを襲った最も大きなハリケーンであるハービーが8月25日、上陸し、18人以上が死亡した。
この嵐で、河川や運河の水が堤防を越え、ヒューストンのいくつかの通りで胸までの深さの洪水を引き起こした。
ハービーはこの国(アメリカのこと)の石油と天然ガス産業の中心地を襲い、運営会社は製油所のいくつかを閉鎖して避難し、沖合いのプラットフォームを閉鎖せざるをえなくなった。大洪水でアメリカの製油能力の11%、アメリカ・メキシコ湾の石油生産量の4分の1に打撃を与えた。
「我々が目にしているのは、ヒューストン史上最も壊滅的な洪水だ。前代未聞のレベルの降雨に見舞われた」と、再保険会社エイオン・ベンフィールドの気象学者スティーブ・ボウエン氏は語った。
今週末までにテキサス州の沿岸地域では、合計降雨量が年間平均降雨量に匹敵する127センチメートルに達しそうな場所もある。