23歳の葬儀関係者が、亡くなった方のお葬式用の着付けを競うコンテストで優勝した。このコンテストは8月24日に日本最大の葬儀見本市で行なわれた。
「コンテストに向けて準備をするために毎日練習しました」と笑顔の寺井梨乃さんは、3人の決勝進出者を破った後で語った。
「動画を撮って、『これは美しく見えるだろうか? 亡くなった方を丁寧に扱っているだろうか?』と自分に問いかけながら改善していきました」。
神道の信仰では、魂は死後すぐには穢れているものとされる。葬儀関係者が遺体に着付けをする―通常は近い親戚だけの前で―とき、亡くなった方の霊を「あの世」へ行く前に清めている。
4人のコンテスト参加者が、ステージ上でマットレスに横たわった生きた人間のボランティアに着付けをした。葬儀用の音楽がBGMで優しく流れるなか、3人の審査員が注意深く観察した。