ジョンソン・エンド・ジョンソンは8月21日、タルク(滑石)を原料とする同社の製品を女性器周辺の衛生用品として使用した後に卵巣がんを発症したと主張する女性に対して、4億1700万ドル(約460億円)を支払うようにカリフォルニア州の陪審から命じられた。カリフォルニア州の住民エバ・エチェベリアさんを支持したロサンゼルス上級裁判所の陪審員による判決は、ジョンソン・ベビーパウダーといったタルクを主成分とした製品ががんを引き起こす危険性について消費者に十分に警告していなかったとして訴えられている訴訟の中で、これまでで最大のものだった。「われわれは当社の『ベビーパウダー』の安全性を裏付ける科学を指針としており、今回の判決に対して上訴する」とジョンソン・エンド・ジョンソンは声明で発表した。