アメリカ航空宇宙局(NASA)の宇宙船カッシーニは9月15日に土星の上空でバラバラになり、20年という類まれな旅を経て、定められた最後の宇宙での華々しい死を遂げた。
予定されていたカッシーニの最期はアメリカ東部夏時間の午前7時55分に確認された。この時刻に、この宇宙船(カッシーニのこと)からの無線信号が突然停止した。カッシーニは、実際にはその83分前に流星のように燃え尽き、1997年に探査のために打ち上げられてから、土星の大気圏に突入し、気体でできた巨大な惑星(土星のこと)の一部となった。しかし、16億キロ離れた地球にその知らせが到達するまでにはそれだけ長い時間がかかった。
土星を周回した初の宇宙船カッシーニは、私たちにその惑星(土星のこと)、土星のリングや衛星の最も光り輝いているときをクローズ・アップで見せてくれた。おそらく、最も興味を掻き立てるのは、衛星のエンケラドスとタイタンに海の世界があることが分かり、生命体が育まれている可能性があるということが判明したことだろう。
最後まで忠実に、カッシーニは9月14日に最後の写真を撮影し、9月15日に最後の突進をしながら土星の大気のサンプルを採った。
プログラムマネージャーのアール・メイズ氏は、公式声明を発表した:「これは信じられないようなミッションであり、信じられないほど素晴らしい宇宙船だった。そしてみなさんは信じられないほど素晴らしいチームだった」とメイズ氏は語った。「これでミッションを終了する」。