アンゲラ・メルケル首相は9月25日、ドイツの重要な転機となる選挙の後、「安定した良い」政府を組織することについて、全主要政党と協議すると語り、新興右派勢力を支持する有権者を取り返す努力をすると誓った。
9月24日の選挙では、右翼ポピュリスト政党「ドイツのための選択肢(AfD)」が100万票をメルケル首相の保守政党から奪い、ヨーロッパ最大の経済(ドイツのこと)を牽引する明確な連立政党がない状態になった。
「私たちはもっとよい結果を期待していた」とメルケル首相は述べた。彼女の「ドイツキリスト教民主同盟」とその姉妹政党であるバイエルン州の「キリスト教社会同盟」はわずか33%の得票で、1949年以来最悪の結果となった。メルケル首相(63)は、勢力のより小さい2つの政党である経済界寄りの「自由民主党」と「緑の党」と協働について予備的協議を模索すると語った。
メルケル首相は、12年の就任期間中8年間連立してきた「ドイツ社会民主党(SDP)」にも接触すると述べた。SDPは20.5%の得票で、野党に転じると宣言した。
今回の投票は、反イスラムのAfDの躍進となり、12.6%の得票で3番目に大きな政党となった。AfDはメルケル首相の移民と難民に関する政策を「追及する」と誓っている。