ラスベガスのホテルつきカジノの32階に座り、銃を持った人物が、建物の下で開かれていたカントリーミュージックの野外フェスティバルに向けて弾丸の雨を放ち、少なくとも59人が死亡し、何万人ものコンサート参加者が叫びながら命がけで走って逃げたと、関係者が10月2日に述べた。アメリカの現代史において最も多くの死者を出した無差別乱射事件だった。
10月1日の夜遅くに起こった襲撃で、この他515人以上が負傷したと当局は発表した。
爆発物を用いる特別機動隊(SWAT)が、しゃれた金色のガラス張りの摩天楼の中にあるホテル内で犯人が使っている部屋に突入し、自殺しているのを発見したと、当局は発表した。男はライフルを含め、10本もの銃を所持していたと、当局は述べた。
銃撃の動機については何も述べられていない。「イスラム国」(IS)が犯行声明を出し、犯人は数ヵ月前にイスラム教に改宗した「戦士」だと発表したが、証拠は何も示されなかった。しかし、アメリカの捜査当局は、事件と国際テロ行為とのつながりを直接的に示すものは何もないと述べた。
犯人の身元は、ネバダ州メスキート在住のスティーブン・クレイグ・パドック容疑者(64)と確認された。パドック容疑者は住んでいたネバダ州の郡では犯罪歴のない退職者だった。