物干しの洗濯物が乾いたり、雲に雨水が供給されたりする過程である「蒸発」が、いつか膨大なクリーンエネルギーを生み出す可能性があると、研究者らが9月26日に示唆した。アメリカ国内の既存の湖や貯水池の水面上におけるこの自然現象で最大325ギガワットの電力を発電できる可能性があり、2015年のアメリカの発電量の約70%に相当すると、科学者らは『ネイチャー・コミュニケーションズ』に書いている。「このエネルギーを取り出すには、空気と水の境界面に設置する装置が必要になると考えられる」と、論文の共同執筆者で、ニューヨークにあるコロンビア大学のオズギュル・サヒン氏は語った。