エクストリーム・スポーツ・ライダーのトラビス・パストラーナさんは10月5日、ロンドンのテムズ川に浮かんだ2艘(そう)のはしけの間の23メートル以上の距離をオートバイで「バックフリップ」(後方宙返り)した。11年前に同様のスタントに挑んだ最後のライダーは重傷を負った。
ロンドンのO2アリーナを背景に設置され、パストラーナさんは、離陸まで加速するための踏み切りへの距離はわずか150フィート(45.7メートル)しかなかった。2006年に、モトクロスライダーのマイク・メッツガーさんが、ロサンゼルスのロングビーチ・ハーバーで2艘のはしけの間で同様のスタントに挑み、背骨を骨折した。
ジャンプの前に、パストラーナさんはとても緊張していると語った。「紙の上ではずっと簡単に思えた」と彼は述べた。しかし、このスタントを無事に成功させ、バイクを止めて、腕を突き上げた。
エクストリームモトクロス大会「Xゲーム」の出場者で、全米自動車競争協会(NASCAR)のモーターレースドライバー(パストラーナさんのこと)は、自身が主催するライブスタントショー「ナイトロ・サーカス」のヨーロッパ巡業を、今年この後予定している。