スペイン北東部のカタルーニャ地方で政治的不安定が広がるなか、カタルーニャの独立宣言に対する反対の声を上げようと、数十万人のカタルーニャの人々が10月29日にバルセロナの通りに出てデモ行進をした。カタルーニャの政治指導権(自治権のこと)は10月28日にマドリードの中央当局によって停止された。中央当局は、過去数十年間のスペインで最悪の政治的危機を制御しようとしている。
スペインとカタルーニャ、欧州連合(EU)の旗を振って、デモ参加者たちは自分たちのことを、この裕福な地方(カタルーニャのこと)が独立を目指すなかで無視されてきたサイレントマジョリティだと表現した。独立をめぐる動きは10月27日に頂点に達し、カタルーニャ政府はスペインからの分離を可決した。
「我々は組織をつくるのが遅かったが、もう黙っていない、もう黙らされたくない大多数のカタルーニャ人がいることを示すためにここにいる」と、独立反対派の草の根グループ「Catalan Civil Society」の代表アレックス・ラモス氏は語った。主催者は100万人以上が参加したと発表したが、警察は30万人と推定した。
追放されたカタルーニャ地方の指導者カルレス・プチデモン氏は、自身と解任された内閣は「自由な国の構築に取り組み」続けると述べて、スペインが地方自治を奪うことへの平和的な反対に参画するようカタルーニャの人々へ呼びかけてきた。
高級ブランドの柿2個が、名古屋で10月26日に行なわれた今季初の競りで54万円の値をつけた。
この柿の品種が販売されるのは今年でまだ2年目だ。昨年は、2個で32万4000円で販売された。この品種は岐阜県が開発した。岐阜県庁ではこの品種を開発するのに10年かかった。
地元の農協によると、この品種はほかの品種に比べて(食感が)よりサクサクしており、甘いという。
今年の収穫からはより多くの柿が、名古屋の百貨店松坂屋で販売されている。2000個前後の柿が11月初旬に出荷される。価格は1個1000円からだ。
3個セットで1万円以上する高級ブランド柿は金のギフトボックスに入って販売される。
「今年は天気があまりよくなかったが、農家の方々の努力で柿はとても甘くなった」と農協職員は述べている。
タイのプミポン・アドゥンヤデート国王が死去してから1年以上が経ち、遺骨と遺灰が10月29日に安置された。5日間の葬儀の最終日に、遺骨と遺灰が王宮と2つの寺院に安置された。葬儀は生中継され、新しい国王のマーハ・ワチラロンコン氏が執り行なった。
葬儀の最後に、プミポン前国王の遺灰はエメラルド寺院から2つの王立寺院に移送された。それ以前に、前国王の遺骨はバンコクのグランドパレスから、前国王が夕食会やレセプションをかつて開いていたチャクリーマハープラーサート宮殿へ運ばれた。
プミポン前国王はチャクリー王朝ラーマ9世とも呼ばれた。プミポン前国王の遺骨はラーマ4世、5世、7世、8世とともに安置される。
プミポン前国王は2016年10月13日に88歳で亡くなった。タイの多くの人々は、プミポン前国王を父のような存在として見ていたので、死去に際しては悲しみに打ちひしがれた。
日本が提案した核兵器の全廃を求める決議案が国連の委員会で10月27日に可決されたが、過去数年よりも支持数を大幅に減らした。
日本政府は過去24年間同様の決議案を提案してきた。最新版は144ヵ国に支持されたが、昨年支持した国数よりも23ヵ国少なかった。棄権した国は昨年の17ヵ国から今年は27ヵ国に急増した。
オーストリアは昨年の決議案を支持したが、今年は棄権し、今年の決議案は重要な部分で弱くなっていると述べた。
スバルは10月30日、資格のない従業員が車の最終検査を実施していたことが発覚した後、約25万5千台の自動車のリコールを申請すると発表した。
スバルは最初の3年間の安全検査をしていない自動車をリコールする。このリコールは、トヨタ自動車向けにスバルが製造する「86」スポーツカーを含めたスバルの12モデルに影響を及ぼす。
スバルはこの件に関する内部調査の結果を、同日、国土交通省に報告した。リコールは、スバルと国土交通省の協議が行なわれた後に実施される予定だ。
警察は神奈川県座間市で27歳の男のアパートから9人の遺体を発見した後、その男を逮捕したと、10月31日に捜査関係者が明らかにした。
警視庁は、東京西部の八王子の23歳の女性が行方不明になった後、白石隆浩容疑者を捜査している際に、9人の遺体と遺体の一部を発見した。女性はインターネットの自殺サイトに書き込みをした後、白石容疑者に会ったと思われる。
警察は、白石容疑者が「殺した人々の遺体を隠そうとした」と認めたと述べている。
ユネスコは10月30日、朝鮮から日本に来た使節団の古い外交記録と、群馬県にある石碑を、「世界の記憶」プログラムに追加した。
主に江戸時代に日本に派遣された朝鮮の使節団の文書は、日本と韓国の自治体と民間団体によって共同申請された。
群馬県の上野三碑は、この地域に定住した朝鮮の人々の協力を受けて、7世紀と8世紀に建てられた石碑だ。
習近平国家主席は10月25日、10年に2回開かれる中国共産党大会の後に北京で行なわれた中央委員会総会で新たな信任を受け、同党における影響力を強化した。
中国共産党は、習国家主席をサポートする5人の幹部の地位も高めたが、はっきりとした後継者を指名するには至らなかった。この動きは、過去数十年間で最も力を持つ指導者として習国家主席の地位を強化した。
「我々は党全体と国全体をあげて、我々の公約を果たし、中国の貧困を根絶するための断固とした行動を進める」と習国家主席は記者団に語った。
ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は10月30日、ソビエト時代の政治的弾圧を強く非難し、決して忘れてはならない犯罪だと述べた。
粛清の犠牲者を悼む式典の開会式で語ったプーチン大統領は、粛清が国に打撃を与え、その影響は現在でも感じられると述べた。
「政治的弾圧は我が国の人々、社会全体にとっての悲劇となり、我が国の人々、我々のルーツ、文化、自己認識にとって残酷な打撃となった」とプーチン大統領は述べた。「この恐ろしい過去」は記憶から消し去ることはできないと続けた。
イランは世界の大国との核合意下での約束を果たしており、国連の調査団は検証活動で問題に直面していないと、国際原子力機関(IAEA)の事務局長は10月30日に述べた。
アメリカのドナルド・トランプ大統領は2015年の合意を「とてもとても悪い合意」と呼び、離脱する可能性があると長い間警告してきた。
しかし、この合意の遵守を確認する任務を負うIAEAの天野之弥事務局長は、イランはこの合意を遵守していると繰り返し強調した。
10月25日から、ホノルルの道路や幹線道路を横断するときに携帯電話やタブレット、携帯ゲーム機などを見ている人は、罰金が科されるかもしれない。
この法律はオアフ島全体に適用され、オアフ島では携帯端末機を使いながら運転をすることも違法とされている。よそ見歩行に対する初の条例は、15ドルから35ドル(1700円から4000円)の罰金を科す。
この条例により、ホノルルはよそ見歩行に罰金を科すアメリカ最大の都市となった。しかし、オアフ島を訪れる観光客で、この新しい条例を知っている人はほとんどいない。
科学者らは、1929年にパプアニューギニアで発掘された頭蓋骨の一部が、最古の津波犠牲者のものだと考えている。研究者らは10月25日、6000年前の頭蓋骨が見つかった堆積物を新たに検査した結果、津波の特徴を検知し、同じ地域に打ち付けて死者を出した1998年の津波の残留物と構成が著しく似ていると発表した。
この頭蓋骨は、パプアニューギニアの北岸から約12キロ内陸の町アイタペ付近で発見された。
この頭蓋骨は、ニューギニアの島で発見された人間の遺骨の最古のものの1つである。
いくつかの花は、青い後光を作り出していて、これはおそらく受粉のために必要とするハチを引きつけるためだと、科学者たちが10月18日に報告した。ハチは青い色に引き寄せられるが、花はその色(青のこと)を花びらにつくることが難しい。いくつかの花は、その代わりに、物理のトリックを使う。薄いワックスがかった表面にある一連の小さな突起物に日光が当たると、花は青い後光を生み出す。その突起物は、光の反射を変え、ハチに見える色に影響を与える。このトリックは花の中では珍しいが、多くのチューリップの品種と、デイジー、ボタンのいくつかの品種がそれをできるものの中に入っていると、ケンブリッジ大学のEdwige Moyroud氏は語った。
科学者らは、自然界で最も興味深い現象の1つを説明した:トガリネズミの頭蓋骨と体が、食糧の乏しい冬の数ヵ月間が近づくにつれて縮み、春に再び大きくなる現象についてだ。このトガリネズミの一風変わった特性は、1940年代に初めて知られたが、先行研究では個々のトガリネズミの変化を研究したものがなかった。
この新しい研究は『カレント・バイオロジー』誌に掲載され、ドイツのモーキンゲン付近で捕獲したトガリネズミを研究した。
個々のトガリネズミは、夏から冬にかけて頭蓋骨を平均で15%縮小させた。春になると、頭蓋骨が再び平均して9%大きくなり、元の大きさに戻るほどではなかった。
『アメリカ科学アカデミー紀要』に10月23日に発表された新研究で、母親は泣き叫ぶ赤ちゃんに同じように反応する傾向―赤ちゃんを抱き上げたり、話しかけたりするなど―があり、母親の反応の仕方は母親の脳の回路にプログラムされていると見られることがわかった。
研究チームは、11ヵ国の母親684人を対象に、彼女たちが生後5ヵ月前後の乳児と触れ合っている動画を分析した。やりとりの分析では、赤ちゃんが泣いたときには、抱き上げたり、話しかけたりして反応する可能性が高いことが示された。すべての国で同じような結果だった。
環境汚染で亡くなる人々の数は、毎年、世界の戦争や暴力で亡くなる人よりも多い。喫煙、飢餓、自然災害よりも多い。エイズ、結核、マラリアを合わせた数よりも多い。『ランセット』誌に10月26日に発表された主要な研究によると、2015年に世界で早死にした人の6人に1人―約900万人―の死亡が有毒物質にさらされたことに起因している可能性があるという。
汚染に関連する死亡、疾病、福祉の経済的なコストは、同じくらい大規模だと報告書は述べており、世界経済の約6.2%に当たる年間約4兆6000億ドル(520兆円)の損失があるという。
肺がん患者を支援する団体によると、日本で働いているがん患者の30%以上が職場で受動喫煙にさらされており、発がんリスクを下げるための法的対処の必要性が強調されたという。
日本肺がん患者連絡会は、最近の調査で、123人の患者のうち31.7%が職場で受動喫煙にさらされており、受動喫煙を避けるために仕事を辞めたと回答した人が5.2%だったことが分かったと発表した。
この調査では、5月から6月にかけて、215人の患者を調査した。厚生労働省は、日本では年間約15,000人が受動喫煙に起因する病気が原因で亡くなっていると発表している。
タイのゴールキーパーは、PK戦でペナルティキックのボールがゴールのクロスバーに弾かれたのを祝うためにゴールラインから走り去り、空になったゴールに見事にボールが跳ね返って入るところを目撃し、顔を真っ赤にした。
10月21日に行なわれたBangkok Sports Club対Satri AngthongのU18のカップ戦は通常の試合時間内では2対2で終わり、衝撃的なペナルティキックを引き起こした。
この奇妙なPK戦でのゴールは早い段階で起こり、この若者チーム(Bangkok Sports Clubのこと)が敗北寸前の状態にあったPK戦の窮地から救った。
これを外せばチームがトーナメントから敗退すると知りながら、このチームの選手の1人が3回目のペナルティキックのために前に進み出た。
彼がボールを強く蹴ってクロスバーに当てると、ゴールキーパーが大喜びでゴールラインから走り去った。
しかし、ボールはペナルティキックをする地点の近くでバウンドして、キーパーのいなくなったゴールに跳ね返って入っていった。
Satri Angthongのゴールキーパーは大慌てで戻ったが、ボールはゴールラインを横切り、彼はがく然としてひざをついた。
Bangkok Sports Clubはその後、このPK戦で20対19で勝利した。
このペナルティキックの映像は、フェイスブックで200万回以上視聴された。
切手収集家が郵便切手を売買できたカウンターが日本のどこの百貨店にもあった頃を覚えているだろうか? あの頃はなんて楽しかったのだろう! 子どもの頃、私は学校の帰りによくこうしたカウンターに立ち寄った。切手に見ほれ、世界中を旅している想像をしたものだった。
私はかなり若い頃から郵便切手を集め始めた。父は趣味と賢い投資を兼ねて切手収集を勧めた。父は世界中から手紙を受け取っていた。だから、私の家にはいつも面白い切手がたくさんあった。私の切手コレクションは大人になったら大変な値打ちが出るだろうと思っていた。
人生のほとんどの間、私が興味を示したのは芸術品や自然を描いたカラフルな切手ばかりだった。肖像画の切手―国家指導者や歴史上の人物の顔が載った単色の小さな切手―には見向きもしなかった。
しかしそれは、切手でひともうけをする非現実的な夢を諦めた数年前に変わった。私は自分のコレクションの中から未使用の切手を選んで、友人や家族に送る手紙や小包に貼り付けることにした。
こうするにつれ、肖像画の切手をもっと気にかけるようになった。インターネットで、肖像画の切手の背景を調べた。そして、切手に描かれている人々の多くには素晴らしいストーリーがあることを知った。
こうした人々が切手で記念されるにはそれなりの理由があった。彼らの多くが世界の歴史を形成し、何世代にもわたって人々を励ます有名な格言を残し、芸術、音楽、文学、科学、外交関係を豊かにした。
この肖像画の切手を私なりの方法で称える着想を得た。使用済みの肖像画切手を「スタンプ・ピープル」というポストカードにコラージュを作る目的で使った。古い雑誌から取ったカラフルな紙で、誇張した、やや非現実的な体を作って、肖像画の顔に添えた。各カードの無地の背景に、切手の人物に合った言葉を書いた。
「スタンプ・ピープル」を作るのは、歴史を学ぶ素晴らしい方法だ。教科書で名前と日付を記憶するよりもずっと面白い。この発見は、今年私に起こった中で最も良い出来事の1つだ。
最初は、私はエーブラハム・リンカーンやアルベルト・アインシュタイン、ヨハン・セバスチャン・バッハなど有名な人々の肖像画を使っていた。馴染み深い顔ぶれを使い尽くしてからは、自分が知らなかった人の肖像画について調べた。このようにして、私は日本郵便を創業した明治時代の人物である前島密や、女性の教育の分野の先駆者であるアメリカ人のメアリー・リヨン、フランスの自由の象徴であるマリアンヌについて学んだ。
もし興味をお持ちなら、私の「スタンプ・ピープル」はインスタグラムでdosankodebbieを検索すると見ることができる。