科学者らは、自然界で最も興味深い現象の1つを説明した:トガリネズミの頭蓋骨と体が、食糧の乏しい冬の数ヵ月間が近づくにつれて縮み、春に再び大きくなる現象についてだ。このトガリネズミの一風変わった特性は、1940年代に初めて知られたが、先行研究では個々のトガリネズミの変化を研究したものがなかった。
この新しい研究は『カレント・バイオロジー』誌に掲載され、ドイツのモーキンゲン付近で捕獲したトガリネズミを研究した。
個々のトガリネズミは、夏から冬にかけて頭蓋骨を平均で15%縮小させた。春になると、頭蓋骨が再び平均して9%大きくなり、元の大きさに戻るほどではなかった。