環境汚染で亡くなる人々の数は、毎年、世界の戦争や暴力で亡くなる人よりも多い。喫煙、飢餓、自然災害よりも多い。エイズ、結核、マラリアを合わせた数よりも多い。『ランセット』誌に10月26日に発表された主要な研究によると、2015年に世界で早死にした人の6人に1人―約900万人―の死亡が有毒物質にさらされたことに起因している可能性があるという。
汚染に関連する死亡、疾病、福祉の経済的なコストは、同じくらい大規模だと報告書は述べており、世界経済の約6.2%に当たる年間約4兆6000億ドル(520兆円)の損失があるという。