郵便による国民投票で3分の2近くのオーストラリア人が同性婚を支持したと、オーストラリアの統計局が11月15日に発表した。オーストラリアの与党による保守的な政府は、支持のほうが多ければ結婚の平等に関する法案について議会で討論を開始すると約束していた。
1600万人以上のオーストラリア人が有権者登録をしている。80%以上が任意の国民投票に郵送で投票した。最終的に、国民投票に参加した62%が結婚制度の改革を支持した。
結婚の平等を支持する数千人が全国で公園に集まり、結果が発表されると歓声を上げた。その中にいたタンナ・ウィンターさん(30)は首都のキャンベラで待っていた。彼は、昨年のイギリスのEU離脱やアメリカ大統領選挙のように、「オーストラリアの人々が、自分たちもまた後退していることを全ての人々に示してしまう」のではないかと心配していた。しかし、「私たちはそうはせず、かなりうまくそれを避けた。いい安心だった」と彼は語った。