フィンランドでパンや食品を提供する会社Fazerは11月23日、同社によれば世界初という店舗で消費者向けに提供される昆虫を原料にしたパンを発売した。
そのパンは、乾燥したコウロギをひいた粉と小麦粉と小麦の全粒から作られ、通常の小麦粉のパンよりもタンパク質を豊富に含んでいる。1斤あたり約70匹のコウロギを含み、値段は3.99ユーロ(526円)。ちなみに、通常の小麦粉のパンは2ユーロ(266円)から3ユーロ(399円)だ。
「消費者に…良質なタンパク質源を提供し、昆虫を原料にした食べ物に馴染む方法も与える」とFazer Bakeriesのイノベーション部長Juhani Sibakov氏は述べた。
さらに多くの食品の原料を見つける必要性と、動物をもっと人道的に扱ってほしいという要望が、西欧のいくつかの国々で昆虫をタンパク質源として活用することへの関心を高めている。
11月に、フィンランドは他の欧州の国5ヵ国と同じように、昆虫を食品利用の目的で飼育し、販売できるようにした。
Sibakovさんは、Fazerは昨年の夏からこのパンを開発していたと語った。フィンランドがこの法を可決するまで発売開始を待たなければならなかったという。