アフリカからの人類の移住が6万年前の1度だけとする説を正確な人類史とみなすことはもうできないと12月7日、科学文献レビューに発表された。そうではなく、アフリカからの移住は、12万年前に始まって、複数回あり、現生人類の人口を増加させたと、アメリカの科学誌『サイエンス』に発表された報告は述べている。過去10年間の「たくさんの新発見」では、現生人類、つまりホモ・サピエンスがアジア大陸に到達したのはこれまで考えられていたよりもずっと早いことが示されていると、この論文は伝えている。ホモ・サピエンスの化石は中国の南部や中部の複数の場所で発見されており、年代は7万年前から12万年前にさかのぼる。