天文学者は、創世の夜明けの頃にほぼさかのぼる超巨大ブラックホールを発見した。これまでに見つかった中で最も遠いブラックホールだ。
カーネギー研究所のEduardo Banados氏が率いる研究チームは、『ネイチャー』誌に12月6日、このブラックホールはビッグバンの6億9000万年前後にさかのぼるクエーサーと呼ばれる極めて遠く大きな天体の中にあると報告した。それはつまり、このクエーサーからの光が私たちの方向に向かって130億年以上進んできているということだ。Banados氏は、クエーサーは、現在の宇宙の年齢のわずか5%だった頃の宇宙の初期の状態を表してくれていると語った。Banados氏によれば、それは現在50歳の人の、2歳半のときの写真を見るようなものだという。