オーストラリアのグレートバリアリーフは気候変動と白化現象の広がりにより危機的状況に在るが、科学者らは11月29日、わずかな一部が、残りの多くを生存させるのに十分な回復力を持っている可能性があると述べた。この世界遺産の約3%のサンゴは、水温の上昇や海洋汚染、白化現象や病気など、多くの脅威に影響されず比較的無傷の状態にあると、『プロス・バイオロジー』誌に掲載された論文は述べている。適切に保護されれば、これらの冷水サンゴは、1年間で生態系全体のほぼ半分に幼生を供給できる可能性があると論文は伝えている。
グレートバリアリーフは、過去2年間で前例のない白化が起こっており、3分の2以上が壊滅したと、専門家は述べている。