東京で新たに誕生したパンダの赤ちゃんが12月19日に正式にデビューし、観覧券をどうにか入手できた幸運なファン数百人を魅了した。ファンの多くはパンダをテーマにした服装をしていた。
中国語で「香り」という意味の「シャンシャン」は、6月に東京の上野動物園に暮らすパンダから生まれた。動物園とその近隣の人々は、5年前に生後数日で赤ちゃんパンダが亡くなったこともあって特に、このメスのパンダ(シャンシャンのこと)の健康な成長を祝った。
「かわいい!」と来場者たちは叫び、彼らの声は2時間半の観覧時間中、パンダ舎にあふれた。シャンシャンは地面を4本足で歩き、母親のシンシンが後を追った。またシャンシャンは木に登り、竹の枝で遊んだ。来場者らは10分もない観覧時間中、スマートフォンを構え、ゆっくり動く赤ちゃんパンダのあらゆるかわいい仕草を捉えようとしていた。
動物園の内外で、パンダのぬいぐるみや、クッキー、菓子パンやパンなど、あらゆる種類のパンダグッズが販売された。
抽選で観覧券が配布され、2000人だけがパンダ舎に入場することを許された。シャンシャンのストレスを最小限に抑えるため、現時点では一般公開(の時間)は限定されると、動物園の職員は述べた。
アラブ首長国連邦に新しい病院が12月上旬に開業した―ラクダ専用の病院だ。
ドバイラクダ病院は4000万ディルハム(12億3000万円)の費用をかけ、世界でもこの種のものは初めてだとこの病院のディレクターのMohamed Al Bulooshi氏は述べた。
「私たちはラクダを繁殖させ、育てるだけではなく、ケアしなければならないと知り、しかし医学的に治療もできなければならないとわかった」とBulooshi氏は語った。
ラクダは今でもアラブ首長国連邦の伝統の重要な一部だ。ラクダのレースと美しさを競うコンテストは、地元の人々の間で人気の娯楽だ。この動物(ラクダのこと)は、同国のせりで数百万の値がつくこともある。
この病院では世界中から獣医チームを採用している。20頭のラクダを治療することができ、特注の設備を活用する。手術の費用は1000ドル(11万3000円)からとなる。手術後にラクダを立ち上がらせ、走らせる小規模なレーストラックもある。
ヨーロッパ各地のケバブ販売店は、ヨーロッパ議会で議員らが12月13日、冷凍ケバブに使われるリン酸塩の使用を許可した後、ほっと胸をなでおろしている。採決では、健康に対する影響を懸念している反対派を賛成派の票が上回った。
リン酸塩は肉をジューシーに保つ働きがあり、冷凍ケバブに一般的に添加されている。しかし、EUは多くの食肉についてリン酸塩を禁止している。この食肉にはケバブも含まれる。
この禁止には特定のソーセージなどの例外が認められている。欧州委員会は、12月13日の投票で冷凍ケバブに新たな例外を作り出したいという意志を示した。反対派は、リン酸塩は骨に損傷を与える可能性があり、心疾患につながる恐れもあると述べている。反対派はそうした例外に反対票を投じた。
しかし、健康に対するリスクはないと述べ、冷凍ケバブを禁止食肉リストに残したままにしておくと、数千人の仕事を犠牲にしうると主張する人もいる。そうした人々は例外を作り出すほうに賛成票を投じた。
例外への反対派は、議会で376票必要だったが、3票足りなかった。
米軍の将校が12月18日、CH-53Eヘリコプターの窓が12月13日に児童の上に落ちそうになった沖縄県の小学校に謝罪した。
その将校は学校側に、このヘリコプターが離陸した米海兵隊の普天間飛行場の飛行ルールを米軍が再検討したと伝え、基地の近くにあるその学校の上空を飛行しないようにあらゆる努力をすることを明言した。
金属枠の付いた窓が運動している子どもたちのほんの数メートル先に落ちたが、負傷者は出なかった。
電子商取引大手企業の楽天は12月14日、日本の第4の携帯電話会社になることを目指すと発表した。この動きで、国内の携帯電話市場は混乱するおそれがある。
同社は、来年1月にも無線帯域の割り当てを申請すると述べた。もし受理されれば、楽天は基地局への投資に6000億円もの資金を調達し、少なくとも1500万人の契約者の獲得を目指す。
携帯電話市場はすでにNTTドコモ、KDDI、ソフトバンクグループの大手3社に支配されている。
日本で唯一の赤ちゃんポストを運用している病院は12月16日、国は、女性が望まない妊娠をした場合に病院で匿名で出産できるようにすべきだと提唱し、子どもが成長してから母親の身元を知る権利を確実に持てることも保証すべきだと述べた。
熊本市の慈恵病院の蓮田健副院長は、多くの女性が車の中など大変な場所で出産していると述べた。
「病院で匿名で出産できるようにすることは、母親の命と赤ちゃんの両方の命を守る上で有効だ」と蓮田副院長は語った。
日本の金井宣茂さんと他2人の宇宙飛行士が12月19日、国際宇宙ステーションに到着し、乗組員は定員の6人に達した。
初めて地球の外に行ったこの宇宙飛行士(金井さんのこと)は、この後6ヵ月間、ISSに搭乗して過ごし、「日本社会が直面する長寿」の増加に関連する健康問題を研究する実験を行なうと、宇宙航空研究開発機構(JAXA)は12月19日に声明で発表した。
アルツハイマー病に特化したものもある金井さんが行なう実験は、日本の実験棟「きぼう」で実施される。
セバスティアン・クルツ氏は12月18日、オーストリアの新首相として宣誓し、31歳というヨーロッパ最年少の政治指導者となった。彼の国民党は、オーストリアの政治を右寄りに動かすと予想される自由党と連立を組んだ。
両党は、欧州連合へのしっかりした忠誠を維持しながら、亡命と移住に関する規制を厳しくすると公約している。
クルツ氏は、特に移住とイスラム教徒について、彼の中道政党を右寄りに動かした。
ウラジーミル・プーチン露大統領は12月17日、ドナルド・トランプ米大統領に電話をし、サンクトペテルブルクでの一連の爆弾テロを阻止するのに役立ったアメリカ中央情報局(CIA)の内密の情報について感謝を伝えたと、ロシア政府とホワイトハウスの両方が発表した。
電話での対談中に、プーチン大統領はCIAの情報に感謝を表明した。
「CIAからもらった情報は」市内の大聖堂やその他の場所での爆弾攻撃を計画していた容疑者グループを「探して拘束するのに十分だった」とロシア政府は述べている。「トランプ大統領は電話に感謝した」とホワイトハウスは述べた。
オーストラリア警察は12月17日、北朝鮮のためにミサイルの部品と石油を闇市場で販売しようとしていたとされる男を逮捕したと発表し、大量破壊兵器の販売をめぐるオーストラリア初の逮捕事例となった。
チャン・ハン・チョイ(59)は、シドニー郊外で12月16日に逮捕されたと警察は発表した。
「この男性は国への忠誠心の高い北朝鮮の工作員で、何かの非常に愛国的な目的に従事して行動していると信じていた」と連邦警察のNeil Gaughan副本部長は報道陣に語った。
ニューヨーク・タイムズに12月16日に掲載された報道によると、アメリカ国防総省は何年もの間、UFOの目撃を調査する謎に包まれたプログラムに資金を出していたという。
"このプログラムは2007年から2012年まで実施され、2012年に資金提供が停止した。しかし、
このプログラムを今年の10月まで担当していた関係者はUFOの目撃報告の調査は今でも続いていると述べたと、ニューヨーク・タイムズの記事は伝えている。"
ニューヨーク・タイムズの報道に続いて、国防総省は12月16日にこのプログラムの存在を認めた。国防総省がそうしたのは今回が初めてだ。
ひざ立ちをしている人もいれば、うつ伏せに寝そべっていた人もいたが、18人のボスニアの子どもたちと彼らの音楽の先生2人はどうにかたった1台のピアノで1曲を連弾することができ、12月12日に世界記録を作った。
参加者らは、フランスの作曲家アルベール・ラビニャックの19世紀後半の風変わりな曲「ギャロップマーチ」を連弾演奏するために、3ヵ月間訓練を受けた。この曲はもともと、8つの手で演奏するように作曲されている。
このイベントはサラエボ市庁舎で行なわれた。この建物は、1992年から1995年のボスニア戦争中に焼け落ちた後、修復された。
各奏者はこの作品を演奏するのに片手を使った。彼らの偉業はまだギネス世界記録に公式に認定されていないが、2014年に18人のイタリアの若者たちが達成した記録を破りそうだ。
その演奏は、サラエボのクロアチア人、イスラム教徒、セルビア人のコミュニティから来た9歳から15歳の子どもたちによるものだった。
未だに分断されている国で、このコンサートは「平和と愛と友情のメッセージ」だったと、この演奏の準備をリードした音楽教師のイバ・パシッチさんは語った。
1つの言語から別の言語に通訳をすることは、手強い仕事で、何年間も訓練を受けた語学スキルの高いプロにしかできないように思えるかもしれない。いつもそうだとは限らない。
実際には、通訳が必要な状況であれば、誰でも通訳者として行動することができる―あなたでも! 必要なのは、基本的な語学スキル、助けようという姿勢、人と違うことをする勇気だけだ。
私が初めて通訳をした経験は、何年も前、日本語を勉強していた神戸でのことだった。ある日歩いていると、アメリカ人観光客のグループが何人かの地元の日本人住民と話している場面に遭遇した。彼らはコミュニケーションに問題を抱えているようだった。私は、何が起こっているのかを確かめようと近づいていった。
「私たちは日本のお風呂を体験してみたいのです」とアメリカ人は言った。「どこに行けばお風呂が見つかりますか?」。日本の人は彼らが何を話しているのか全く分からなかった。聞き取った英単語は「Bath(お風呂)」だけだった。残念ながら、日本人は誤解をしてアメリカ人たちが「bus(バス)」を必要としていると思った。
状況はさらに悪化した。アメリカ人たちは「Bath! Bath!(お風呂、お風呂)」と叫び始め、意味を伝えようと服を脱ぐまねをした。当然ながら、この奇妙な行動に日本人はぎょっとした。返事として、日本人たちは「Bus! Bus!(バス、バス)」と叫び、近くのバス停を指差した。
問題は明らかだった。アメリカ人たちは銭湯(公衆浴場)に行きたかったのだが、日本語が分からなかった。日本人たちは助けてあげようと思ったが、英語が分からなかった。両方ともコミュニケーションをとろうとしていたが、意思疎通ができなかった。両方でいらだちが高まってきた。
彼らの問題を解決するには彼らには通訳者が必要なことは明らかだった。必死にまわりを見回したが、プロの通訳者はすぐ近くにはいなかった。どうしたらいいだろう?
徐々に、私は気づいた。もしかしたら自分が通訳できるかもしれない…それはばかげた考えに思えた。私は基本的な日本語が話せる初心者でしかなかった。通訳は公式な証明書と高いレベルのスキルを持つプロであることは誰もが知っている。
それでも、必要性は明らかであり、時間も急を要した。私は一歩前に踏み出して、2組の間に入り、仕事を始めた。「日本のお風呂に行ってみたいのですね?」とアメリカ人に確認した。彼らはうなずいて同意した。私はこのことを神戸の住民に基本的な日本語で伝えた。「彼らが求めていたのはそれだったのですね」と日本人は返事をした。「バスに乗りたいのかと思っていましたよ!」
2分という短い時間に、問題は解決した。すぐに、アメリカ人たちは親切に対応してくれた日本人に案内されて、近くの銭湯にうれしそうに向かっていった。
プロの通訳者は世界の舞台で計り知れないほど貴重な役割を果たしている。しかし、世界は、日常生活でのコミュニケーションを促すために外国語を活用する個人も必要としている。人と人との間の理解をつなぐ架け橋になるのに専門家である必要はない。一歩踏み出して、通訳を始めよう!