1月13日、H&Mの「人種差別的な」広告に怒って抗議する人々が、このスウェーデンのファッションブランド(H&Mのこと)の南アフリカにある複数の店舗を襲撃した。
「経済的解放の闘士(Economic Freedom Fighters:EFF)」(南アフリカの政党)の呼び掛けに賛同した抗議者らは、南アフリカの経済中心地であるヨハネスブルグが位置するハウテン州にあるH&Mの6店舗を標的にし、店舗のディスプレイを破壊し、衣類を撒き散らしたと、警察は発表している。
H&Mは1月9日に、広く批判されている広告についてツイッター上で謝罪した。この広告では、黒人の子どものモデルが「Coolest monkey in the jungle(ジャングルで最もかっこいい猿)」というロゴの入ったフードパーカーを着て写っている。H&Mは、この広告を全てのマーケティング媒体から削除し、このフードパーカーは販売中止にしたと述べた。
しかし、極左政党であるEFFの広報担当者、ムブイセニ・ヌドロジ氏は、その程度では対応があまりに不十分で遅すぎると述べた。
「人種差別への謝罪の時は終わった;反黒人主義の人種差別には必ず相応の結果がある、以上だ」と、ヌドロジ氏はツイッター上に書き、破壊されたH&Mの店舗の写真と声を上げるEFFの支持者らの動画を投稿した。
H&M南アフリカは、コメントの求めに応じていないが、ウェブサイトでは広告について謝罪を掲載している。
「当社の立場はシンプルです。私たちは間違ったことをしてしまいました。深くお詫び申し上げます」と書かれている。