2011年12月に起こった自動車事故で、香港のプロロッククライマー、ライ・チワイさんは歩く能力を奪われたが、このせいで高さ500メートル近くの登山をやめることはなかった。
彼は腰から下が麻痺してしまい、車いす生活を余儀なくされたが、ライオンロックに登ると誓った。ライオンロックはライオンの形をした山で、忍耐、しなり強さ、結束という「香港の精神」を象徴している。
彼は事故から5年目となる2016年12月9日にその目標を達成した。1年後、彼はローレウス世界スポーツ賞の12月の「ベスト・スポーティング・モーメント・オブ・ザ・マンス」の候補に選ばれた初の中国人スポーツ選手となった。
受賞はしなかったものの、ライさんは、そもそも候補に選ばれたことに驚いたと語り、自分のストーリーが障害を持つ中国の人々やスポーツ選手たちを励ますことができたらと述べた。「私にとっては、頂点に登ることは私の夢を叶えることだった」とライさんは語った。