14歳の張本智和選手は1月21日、男子決勝戦でリオ五輪の銅メダリスト水谷隼選手を破り、日本で史上最年少の卓球シングルスの全国優勝者となった。
張本選手は、11対9、11対5、8対11、11対2、6対11、11対5で勝利した試合中積極的に戦い、東京体育館で10度目のタイトル獲得をねらう水谷選手の希望をくじいた。
「対戦相手はより多くの経験を積んでいたので、攻めの姿勢で戦おうとしました」と張本選手は語った。「失うものは何もないと考えました」。
昨年の世界選手権でも水谷選手に勝った張本選手は、勢いをつけて、2020年の東京オリンピックで表彰台の1位に上がりたいと述べた。
「がんばって、優れた外国人選手にも勝って、東京オリンピックで金メダルをとりたいです」と張本選手は話した。
水谷選手は17歳で初の全国優勝を果たし、男子種目の前最年少チャンピオンだった。女子種目では、平野美宇選手が16歳のときに王座を獲得した。
女子シングルスでは、伊藤美誠選手が、男女混合ダブルスと女子ダブルスで優勝した後、7日間の大会で3度目の優勝を獲得する道の中で、平野選手を決勝で4対1で破った。伊藤選手は4度目の3種目制覇を果たし、17歳という年齢で最年少だった。
日本の伝統的なカードゲーム「カルタ」と感染症には共通点がない―それともあるだろうか? 公衆衛生学の教授がこの2つを融合させ、その結果は伝染する面白さになるだろうと考えている。
岡田晴恵教授は栃木県の白鴎大学で教えている。数年前、感染症について人々にもっと勉強してもらう方法を見つけたいと思っていた。感染症に関するカルタのゲームと作るアイデアを思いついた。カルタ一組を作るのに3年かかった。
「感染症に関する一種の辞典になるように、このカルタ全体を作りました」と岡田教授は語った。
絵札と読み札には、おたふく風邪やエボラ熱など死につながることもある病気を含めた46種類の病気についてイラストと文章がある。このゲームは、小学生から大人まで全ての年齢の人が遊べる。
岡田教授はこのカルタが楽しくすぐに広がってくれることを期待している。
東京は1月22日、稀な風雪に見舞われ、電車の遅延や航空便の運休があったほか、多くの会社員は帰宅を早めた。
雪は朝から降り始めた。NHKによると、午後7時までに、東京中心部で16cmの積雪があったという。予報では、積雪量は10cmだけの予測だった。
鉄道は遅れ、羽田空港発の飛行機は約250便が欠航した。幹線道路のいくつかは路面凍結により閉鎖された。東京の臨海部にあるレインボーブリッジでは、およそ50台の車が立ち往生し、動くことができなかった。
東京では降雪は年に1度のことが多い。普段は溶けるが、今回は積もることが予想された。
NHKでは、滑り止めのしっかりしたブーツを履く、早く帰宅するなど、この天候に対処するアドバイスを提供した。万が一転倒した場合に備えて、歩行時にポケットに手を入れないようにというアドバイスもした。NHKではペンギンのような歩き方も見せた。
東京都では、外国人旅行者を対象に、旅行者の関心によりよく応え、旅行者がより多くお金を使うように促すため、都内の夜遊びで旅行者が何を楽しんでいるかについて調査をする計画だと、1月20日に関係筋が発表した。
都庁では、2018年度、この調査に最大で5000万円を使う予定だと、同筋は伝えている。調査結果は、人気スポットを勧める都のウェブサイトを調整するのに活用される。
観光者が急激に増えているにもかかわらず、旅行者1人あたりが使う平均金額は近年低下してきている。
1月19日に千葉県内の駅で、女性が女児を電車内で出産した。母子ともに救急車で病院に運ばれたと消防士らは述べた。
JR東日本によると、東京都の品川駅から茨城県の土浦駅へ向かっていた常磐線の電車が午後1時40分頃に柏駅に停車している間に、赤ちゃんが生まれたという。
女性が出産したとき、プラットフォームの緊急アラームに応えて車掌が急いで向かっていたと、JR東日本は発表した。いくつかの常磐線の電車が出産により、一時的に運行を停止した。
東京の地下鉄でサリンを用いたテロ攻撃があってから20年以上が経った後、この攻撃やその他の犯罪を実行したオウム真理教の関連人物らの公判が終結することとなった。
この節目は、最高裁が1月18日、高橋克也被告(59)に無期懲役を言い渡した高裁の判決の支持を決定して迎えられた。高橋被告は長年のオウム真理教信者で、1995年3月20日にサリンを地下鉄車両にまいた信者の1人の運転手だった。高橋被告は2015年に東京高裁で殺人などの罪で有罪判決を受けていた。
警察庁の速報値で、2017年の自殺者数は8年連続で減少し、前年から3.5%減って21,140人だったことが1月19日に示された。
「経済の回復と地方自治体の努力により、着実な減少がある」と、厚生労働省の職員は述べた。
10万人あたりの自殺率は16.7に減った。政府はドイツやアメリカに倣って、この数値を2025年までに13以下にすることを目標としている。
ドナルド・トランプ氏が大統領に就任して1年を迎えた日にアメリカ各地で抗議の「女性の行進」に数十万人の女性たちと男性のサポーターたちが参加して街に繰り出した翌日、有権者をさらに選挙へ向かわせるため、数千人が再び集まった。
ラスベガスでは1月21日の集会「選挙にパワーを(Power to the Polls)」が、100万人を新規有権者に登録させ、議会でトランプ大統領と彼の共和党の仲間たちが掲げるアジェンダを阻止するために女性の候補者を公職にもっと就かせる全国運動を開始した。
イギリスは、殺害されたジョー・コックス議員の仕事を引き続き継続し、イギリスで10人に1人以上が感じている孤立の問題に対処するため、孤独を担当する大臣を指名した。
スポーツ担当相のトレイシー・クラウチ氏がこの新しい任務を担い、孤独の問題に対処するための戦略を練る。孤独の問題については、認知症や早死、高血圧との関連があると研究で示されている。
「ジョーさんの遺志を尊重して、孤独を受け入れている状態を永遠に終わらせることができるように、皆でできるだけのことをすべきだ」とテリーザ・メイ首相は声明で述べた。
2016年に消費されたタバコの6本に1本前後が違法に輸入されていたリトアニアでは、タバコの密輸者らが物を運ぶハイテクな新しい手口を持っている。
リトアニアの国境警備隊は1月19日、ベラルーシからリトアニアに流れているネリス川で、氷塊が流れ始めた2週間前から、数千箱のタバコが氷塊の下部に装着されているのを発見した。
氷塊には回収しやすくするためのGPS追跡機が取り付けられていた。
「こういう人たちの想像力には限界がない」と国境警備隊の広報担当者は述べた。
カタルーニャ議会は1月21日、スペインのマリアーノ・ラホイ首相の政府に対する反抗を示して、昨年一方的に独立を宣言したことでスペインによって解任された前州首相のカルレス・プチデモン氏をこの地域の統治者候補に指名した。
プチデモン氏とその支持者らは、プチデモン氏がベルギーから統治することが可能だと述べている。プチデモン氏は、カタルーニャ州の独立をめぐる禁じられた国民投票を実施したことによる逮捕を避けるため、10月にベルギーへ避難した。
スペイン中央政府は、遠隔統治をしようというプチデモン氏のいかなる企ても法廷で異議を申し立てると述べている。
イギリスの新聞「ガーディアン」は経費削減の流れの一環として、1月15日から新たにブロイド判を採用し、シンプルな黒の題字にデザインを変更した。この左寄りの新聞(ガーディアンのこと)はこれまで青と白のデザインの題字で、2005年に大判とタブロイド判の中間の大きさのベルリナー判に切り替えていた。「タブロイド判への変更は、ガーディアンを財政的に持続可能なものにすることに向けた大きな一歩だ」と、キャサリン・バイナー編集長はリニューアル版の初版の記事で述べた。
ガーディアンはコスト削減のため、8000万ポンド(120億円)相当の印刷機3台も売却もしくは廃棄する。
エミレーツ航空は1月18日、エアバス「A380」を最大36機購入する契約を発表した。購入金額は、カタログ価格で160億ドル(1兆8000億円)に相当する。世界最大の旅客ジェット機を生産中止の窮地から救い出し、少なくともあと10年はその未来を確かなものにした。
このヨーロッパの飛行機メーカー(エアバスのこと)は、エミレーツ航空は2階建ての超大型機を20機暫定的に発注し、さらに16機の追加発注の選択肢もつけた。納入は2020年に開始される予定だ。
この契約合意は、運行し始めてわずか10年にしかならない売れ行きの悪い飛行機(エアバスのA380のこと)に生命線を与え、海外で最も目立つヨーロッパ工業の象徴の1つを救うことになる。
訪問観光客の目的地として、フランスがトップを守る一方、スペインがアメリカを抜いて世界第2位となる見込みだと、国連世界観光機関(UNWTO)が1月8日に発表した。
この国連機関(UNWTOのこと)は、2017年はこの部門(観光業のこと)にとって当たり年だったと述べ、観光客は安全上の懸念を捨て去ったと思われ、過激派の攻撃を恐れて一時は敬遠されていたエジプトやチュニジア、トルコといった国々を観光客が再び旅行していたという。
スペインが昨年の観光客数約8200万人で世界第2位を獲得すると「予想される」とUNWTOのスラブ・ポロリカシュヴィリ事務局長は述べた。
しかし、確定値は春にならなければ公開されない。
任天堂は1月18日、スマッシュヒットとなったゲーム機「ニンテンドースイッチ」用に使える4月20日発売のダンボール製のアクセサリーの自作キットで激しい論争に火をつけ、喜ぶファンもいるが、ローテクな製品の発売に困惑しているファンもいる。「ニンテンドーラボ」は、ミシン目の入った一連のダンボールシートで、ユーザーはそれを折ってゲーム機とそのコントローラーのホルダーを作ることができる。
「ニンテンドーラボ」はミニピアノから釣り竿までさまざまで、ユーザーは自作したホルダーを「スイッチ」のゲームで遊ぶときに組み合わせて操作できる。例えば、ダンボールで作ったピアノの鍵盤を押すと音楽が出る。ニンテンドーはこのシリーズの公開にあたって洗練された動画を配信し、ステッカーを貼ったり、色を塗ったりしてアクセサリーをカスタマイズする方法を紹介している。
川崎重工業は、ニューヨークに納入される地下鉄車両約1600両の生産を受注する見通しとなったと、1月19日に同社筋が発表した。中国のメーカーと競い、川崎重工業が40億ドル(4000億円)以上の規模となる契約を勝ち取った。
ニューヨークではラッシュアワー時の遅延という深刻な問題に対処することを目指し、ニューヨーク市内の交通輸送当局のニューヨークシティー・トランジット・オーソリティは旧車両を新しいR211車両に交換することを決定した。R211車両は広いドアで、乗客の乗り降りがもっとスムーズになる。
フェイスブックは1月19日、ソーシャルネットワーク上での誤情報の拡散に対処するための最新の取り組みとして、20億人いるユーザーにニュースの情報源への信頼度を格付けするよう求めると発表した。
フェイスブックの投稿で、共同創設者でCEOのマーク・ザッカーバーグ氏は、このネットワーク(フェイスブックのこと)は「信頼でき、情報に富み、ローカルなニュースを優先」していきたいと述べた。
その翌週から始まった新たな「信頼できる情報源」の格付けは、分裂の原因を作るのではなく、「共通理解の感覚を築く助けとなり」、「あなたが見ているニュースが確実に品質の高いものであるようにする」ことを目的としていると、ザッカーバーグ氏は述べた。
1月18日、泳いでいたオーストラリア人2人がドローンによって海で救出された初めての人になった。人命救助用の飛行機が荒波にとらわれて窮地に陥っていた10代の2人に向けて安全装置を投下した。
オーストラリアは、水難救助への最新技術の活用をリードしており、全国の浜辺でたくさんのドローンが試されている。
世界初のドローンによる水難救助と考えられている出来事では、クイーンズランドとの境付近にあるニュー・サウス・ウェールズ州レノックスヘッド沖で1月18日、泳いでいた2人の少年が3メートルのうねりに飲まれた。
陸上にいた海水浴客が救助員に危険を知らせ、救助員はドローンの操縦者に警報を送り、救助用ドローンがすぐに派遣された。
「ドローンを飛び立たせ、現場に飛ばし、救命具を全て約1〜2分以内に投下させることができた」と、救助員の監督者であるジェイ・シェリダンさんはゴールドコースト・ブリテン紙に語った。
困っている水泳客を見つけ、従来の人命救助技術よりも早く救命具を届けられる能力だけでなく、ドローンはオーストラリアでサメやクラゲのような水中の危険動物を発見するのにも活用されている。
大人になるまでテレビゲームに夢中だった。学校から帰ってまず向かうのはテレビで、母が宿題をしないと罰を与えると脅してくるまで、『ゼルダの伝説』や『スーパーマリオ64』をコツコツ進めたものだ。
それでも日本に来てからはゲームのコントローラーを手に取ることは滅多になく、テレビゲーム機は全く持っていない。単純に、最新の『ポケモン』のゲームにきちんと費やす時間がない。最近はしかし、他の人がゲームをしている様子を見る時間ならあるということに気が付いた。
僕はユーチューブのゲーマーの世界のとりこになっている。彼らはさまざまなテレビゲームをしているところを、そのゲームの話をして起こっていることに反応しながら、単に動画撮影している人たちだ。バカバカしく聞こえるかもしれないが、ユーチューブの大クリエイターの中には、ゲームをしながら気の利いたコメントを提供して注目を浴びた人もいる。そうした人々には、ユーチューブで誰よりも多くのチャンネル登録者を持つPewDiePieは言うまでもなく、Markiplierやjacksepticeyeなどがいる。
同じ現象は日本にもあり、日本はテレビにそのルーツがある。1980年代には一般の人々がテレビゲームで対戦している様子を取り上げたゲーム番組が数多くあった。(1990年代にはアメリカでも同様のテレビ番組があった。)日本の動画サイト「ニコニコ動画」が2000年代半ばに到来し、誰でも自分がしゃべりながらゲームをする様子を収めた動画を配信できるようになった。
今ではユーチューブが日本でもゲーム実況の世界に中心になっている。人気の2Broというチャンネルでは、2人の人物が、主人公の視点で展開するシューティングゲームからパズルゲームに至るまで、冗談を飛ばしながらあらゆるゲームをしている様子を取り上げている。彼らはほとんど毎日動画を投稿していて、200万人近くのチャンネル登録者がいる。ユーチューブのゲーマーはスポンサー契約でさらにお金を稼いだり、オリジナルグッズを販売したりもできる。
以前は、こうした事業全体がひどく間抜けだと思っていた。正直に言えば、今でもそう思っている。しかし、こうした動画は見ているとなんだか気楽になるということにも気が付いた。このことに初めて気が付いたのは『カップヘッド』を観ていたときだ。『カップヘッド』は漫画のカップがたくさんの色とりどりのボスと戦う動きの速いゲームだ。とても難しいゲームで、プレイヤーはキャラクターを動かして、嵐のように飛んでくる発射物を避けさせなければならない。もし自分が10代のころにこのゲームをしていたとしたら、イライラしてコントローラーをいくつも壊していただろう。
しかし、誰かがこの難題を切り抜けていくのを観ているのは、心がなごみ、面白い。それに実に愉快だ。たぶん、何もかもが事前に取り決められている普通のテレビ番組には飽きたのかもしれない。ゲーマーの動画にはゲームでのミスもリスタートも全て収められている。漫画のカップが何度も何度も死ぬのを観るのは―そしてユーチューバーがいら立って叫ぶのを聞くのは―違っている。
それは、私の2018年の娯楽スケジュールに思いもよらず追加されたものだが、楽しんでいる。それに、誰かが楽しんでいるのを観られるので、ニンテンドースイッチを買わなくてもいい分、かなりお金の節約になる。