R&Bアーティストのブルーノ・マーズさんが1月28日にグラミー賞でトップの賞を獲得し、ラップ音楽はアメリカで最も人気のあるジャンルになってはいるものの、ポップの流れをくんだ音楽が再びラップ音楽に勝る結果となった。
マーズさんは、『ザッツ・ホワット・アイ・ライク』で最優秀楽曲賞、『24Kマジック』で最優秀アルバム賞と最優秀レコード賞など、6つのグラミー賞を受賞した。
マーズさんは、ラップ・ミュージシャンのケンドリック・ラマーさんとJay-Zさんに、誰もが手にしたい最優秀アルバム賞を14年ぶりに獲得したヒップホップアーティストとなる栄光を与えなかった。
「これらの歌は、喜びと愛だけで書かれ、それがこのアルバムに込めたかった全てだ。誰もが踊り出したくなるようなアルバムにしたかった」とマーズさん(32)は語った。
彼は、最優秀アルバム賞を争ったライバルたち―Jay-Zさん、ラマーさん、チャイルディッシュ・ガンビーノさん、ロードさん―に、「みんな、ありがとう。それぞれの音楽でこの世界に祝福を与えてくれて」と述べて、敬意も表した。
ラマーさん(30)は、同世代の中で最も革新的なラップ・ミュージシャンの1人とみなされており、アルバム『DAMN.』とシングル『Humble』で5つの賞を獲得し、賞のほとんどはラップ部門だった。ラップ音楽は、2017年にアメリカで最大の音楽のジャンルとなったと、ニールセン・ミュージックが伝えている。
ベテランミュージシャンのJay-Zさん(48)は、心のうちをそのままに表現したようなアルバム『4:44』で主要8部門にノミネートして授賞式に参加したが、受賞は逃し、3時間のショーで演奏はしないことにした。