任天堂は2月1日、アメリカの『怪盗グルー』シリーズを手がけているアメリカのスタジオと共同で、同社の象徴的なテレビゲームのキャラクター「スーパーマリオ」を主人公にしたアニメ映画を製作していると発表した。
この京都にあるテレビゲーム大手(任天堂のこと)で『スーパーマリオブラザーズ』や『ドンキーコング』を生んだ有名なクリエーター宮本茂氏は、イルミネーション・エンターテインメントのChris Meledandri氏と共同で、マリオのアニメ化に取り組んでいた。
「人から、ゲーム制作は映画制作と似ていると言われ、『ゲームが作れるなら、映画も作れる』とおだてられました」と、宮本氏は東京で報道陣に語った。
「しかし、両者は全く異なります」と、このクリエーター(宮本氏のこと)は述べた。彼は以前にも短編映画の監督をいくつか経験したことがある。
「一方は双方向のもの、もう一方は受動的な体験です」と、宮本氏は語り、映画の制作には映画制作の専門家が必要で、Meledandri氏は「経験豊富なプロデューサー」だったと指摘した。
『怪盗グルー』シリーズや『ペット』などのヒット作を手がけてきたMeledandri氏は次のように語った。「彼とは気が合った。しかし、一緒に何かしようと合意してから発表をするまで2年以上かかった」。
1993年にスーパーマリオのキャラクターが登場する実写版のハリウッド映画があったが、興行的にはあまり成功しなかった。
日本には、ロボットのバリスタが入れて提供するコーヒーを顧客が楽しめる新しいカフェがある。ロボットのおかげで、カフェには人間が1人しかいない。
そのロボットは「Sawyer」という名前で、2月1日に東京の渋谷の「変なカフェ」でデビューした。その店の名前は、日本語で「変わったカフェ」という意味だ。
このロボットには腕が1本ある。自動販売機で購入されたチケットをスキャンして、顧客に挨拶をする。
「おいしいコーヒーはいかがですか」とSawyerは人工的な棒読みの声で尋ねる。「そのへんの人間よりもおいしいコーヒーを入れられます」。
数人の従業員の代わりに、カフェを運営している人間はたった1人だけだ。
Sawyerは、コーヒー豆を挽き、紙コップの上のフィルターに入れ、お湯を注ぐ。一度に最大で5人まで入れることができる。コーヒーは1杯320円だ。顧客は並んでいる間に、携帯電話で写真を撮っていた。
第69回さっぽろ雪まつりが2月5日に開幕した。およそ200の雪と氷の彫刻が展示されている。彫刻の1つは、日本で最も有名な芸術家の1人手塚治虫さんを記念する。
200万人以上が、この1週間にわたるイベントに参加すると見込まれていた。この祭典は、北海道の道庁所在地(札幌市のこと)の3つの会場で開かれている。
今年は、手塚治虫さんの生誕90周年を迎える。この多作の漫画家かつ漫画のクリエイター(手塚治虫さんのこと)は1928年11月3日に生まれ、1989年2月9日に亡くなった。鉄腕アトムやブラックジャックをはじめ、手塚さんの有名な作品のいくつかをテーマにした雪像がメイン会場の大通公園に展示されている。
大通公園の会場に展示されているものの中には、日本ハムファイターズのルーキー清宮幸太郎選手や、人気のお笑い芸人ブルゾンちえみさんの実物よりも小さな雪像などもある。
2月5日に佐賀県の住宅街でヘリコプターが墜落し、住宅1棟を炎上させた後、陸上自衛隊員が2人亡くなったと、政府関係者が発表した。
11歳の少女が家から逃げ、ひざに軽傷を負った。他にけがは報告されていないと、警察は述べた。
陸上自衛隊目達原駐屯地に所属する攻撃用ヘリコプター「AH-64D」は、整備を確認するために実施されたと思われる飛行中に、神埼市の2階建ての住宅に墜落した。
困窮した高齢者や障害を持つ人々が入居していた札幌市の住宅施設で1月31日に発生した火災で、11人が死亡し、生き残ったのは住人5人だけだったと、警察が発表した。
40代から80代の16人が、この老朽化した木造3階建ての住宅に入居していた。数時間後、消防士が2月1日の正午前にようやく火を抑制した。
北日本にある北海道にある住宅施設は、生活保護受給者にとっての低費用のすみかとして機能していた。住宅は火災で全焼した。
富士フィルムは1月31日、コピー機業界の販売不振のさなかで収益性を向上するため、アメリカのゼロックスの株式の50.1%を取得し、コピー機関連の子会社富士ゼロックスと統合すると発表した。
富士フィルムは、富士ゼロックスの人員を1万人削減することも発表した。その半数以上が海外にいる労働者になる。
新しい会社の名前は、富士ゼロックスとなり、この合併は今年の7-9月期に実施されると見られる。
東京の上野動物園でジャイアントパンダの子どものシャンシャンと母親のシンシンを観るために、先着順の観覧方法が始まった2月1日、約1200人が列をなした。
列は午前3時ころからできはじめたと、この動物園の職員は述べた。番号札が午前9時30分ごろ配布された。観覧時間は現在、2時間半長くなり、午前9時45分から午後4時45分までとなった。一日に9500人の客が観覧できる。
「友人は午前4時半から並びました」と、シミズユタカさん(15)は話した。
アメリカの株価が急激に下落し、ダウ・ジョーンズ工業株平均は2月5日に1,100ポイント以上落ち込んで、今年の株価の上昇を消し去った。
一時は、ダウ平均は1,600ポイントもの下げ幅となった。このダウ平均の急落は、ポイントベースでは過去最大だが、パーセンテージベースでは、一日の下げ幅としてはこれまでで100番目に大きい数値だと、S&P ダウ・ジョーンズ・インデックスは伝えている。ダウ平均の終値は、1,175.21ポイント下がって、4.6%の下落となり、24,345.75となった。
専門家らは、いつか反落が起こるだろうと予想していた。
2月4日、隣国のマケドニアとの旧ユーゴスラビア共和国の公式名称をめぐる論争で、ギリシャが行なう可能性のある妥協案に抗議するため、10万人以上の抗議参加者がギリシャ各地からアテネの主な公園に集まった。
ギリシャは、マケドニアの名称は、ギリシャのアレクサンドロス大王の故郷で、ギリシャ国内にあるマケドニア地方の領有権を暗に示されていると述べている。
両国政府は、今年、解決策を探ると約束した。可能性のある解決策は、「新」または「北」といった言葉を共和国名の前に添えることになりそうだ。
報じられるところによると、イランの警察は、テヘランでベールを外して「ヒジャブ」に抗議していた29人の女性を拘束し、その女性たちを「だまされている」と表現したという。
政府寄りの民間通信社Tasnim通信の2月1日の報道によると、女性たちは「ホワイト・ウェンズデー」として知られる「ヒジャブ」に反対する運動に参加していた。
この報道では、逮捕の時間と場所は詳しく報じられていない。
公共の場で髪の毛を見せた女性は、最大で2カ月の禁固刑もしくは罰金25ドル(2,700円)が科される。
フィラデルフィア・イーグルスは2月4日、対ニューイングランド・ペイトリオッツでの劇的な点の取り合いに勝利し、スーパーボウルで初優勝を飾った。
ニック・フォールズ選手はトム・ブレイディ選手よりも多く得点することができ、バックアップのクォーターバックがプレッシャーの大きかった75ヤードのドライブにつながり、残りわずか2分でザック・アーツ選手がタッチダウンして勝利するに至った。その後、後半の試合中ずたずたになっていた守備は、最後に2度、守り切って41対33で勝利した。
「(第52回スーパーボウルの勝利を表す)言葉があるとしたら、『全て』だといえる」と、イーグルスのオーナーのジェフリー・ルーリー氏は語った。
フランスのボルドー地方のワイン生産量は2017年に40%縮小したと、ボルドーワイン委員会が1月31日に発表した。深刻な霜害により収穫高が低下したためだが、にもかかわらず良いビンテージの年だった。
「2017年の総収穫量は3億5000万リットルで、2016年より40%減少した」と委員会は述べ、サン=テミリオンのぶどう畑が最も深刻な影響を受けたと付け加えた。
フランス最大のワイン生産地域で収量が80〜90%落ちたシャトー(ワイン醸造所)もあったが、全く被害を受けなかったシャトーもあったと、委員会は述べた。
最終的な数値は、今月発表される。
イージージェットの新しい男性CEOは、このイギリスの格安航空(イージージェットのこと)の男女平等賃金への取り組みを理由に、自身の年収を女性の前任者と同額に切り下げたと、同グループが1月29日に発表した。
12月にこの新しい職(CEO)に就任したヨハン・ランドグレン氏は、自身の給与を3万4,000ポンド(520万円)、キャロリン・マッコール氏の給与と釣りあうように、自ら減額すると、イージージェットは社の声明で発表した。ランドグレン氏の年間給与は、74万ポンド(1億1500万円)から、マッコール氏が離職前にもらっていた額と同額の70万6000ポンド(1億900万円)に減らされる。マッコール氏は、放送大手のITVのトップに転職した。
1月29日に発表された研究によると、科学者らは、携帯電話程度の大きさの携帯可能な装置を使って、1つの装置で組み立てられた中で最も完成されたヒトゲノムの配列に成功したという。『ネイチャー・バイオテクノロジー』誌に詳細が発表されたこの画期的な研究成果は、かかりつけの医師が定期検診中に血液検査と並行してゲノムスキャンを命令するような未来に私たちを近づけたと、論文の執筆者は示唆した。
「我々はゲノム配列が先進的な臨床検査で日常的な一部になる時点まで確実に近づいている」と、論文の筆頭著者でノッティンガム大学のマシュー・ルース教授は語った。
1月24日に『ネイチャー』に掲載された研究によると、科学者は、空気中のほぼ見えないちりを操作して、ホログラムよりも本物にそっくりではっきりとした3D画像を生み出す方法を編み出したという。この論文の筆頭著者であるダニエル・スモーリー氏は、この新技術は「空間に何かを印刷して、瞬時に消し去っている」と語った。
「彼らがそれをする様子は本当にかっこいい」と、ロチェスター大学のカーティス・ブロードベント氏は述べた。同氏は研究に参加しなかった。画像の周囲に立っている人々は、「自分の視点から画像を観ることができる。それは、ホログラムでは不可能だ」という。
フランスのスーパーマーケットで1月25日、値下げされたチョコレートとヘーゼルナッツのスプレッドを手に入れようと、買い物客が詰めかけて、けんかが起こった。
ヌテラの大幅値下げセールを提供したインターマルシェ系列のフランス各地の複数のスーパーマーケットで、混乱した状況が撮影された。この売り出しは、1月25日に開始され、950グラム入りのビン100万本以上を4.70ユーロ(800円)から1.41ユーロ(190円)に値下げした。
ツイッターに投稿されたある映像では、買い物客が強く押し合い、ヌテラを手に入れようとして叫んでいた。報道によると、警察が立ち入ったという。
数十年の歴史があるボードゲーム「モノポリー」の新版は、プレイヤーに不正行為を推奨しているが、つかまったらプラスチック製の手錠をかけられてしまう。
このゲームの目標は、1935年に作られた当初から変わっていない:物件を購入して、家賃を集めて最も裕福なプレイヤーになることだ。しかし、最近の研究で、「ゲームのプレイヤーの半分近くが、モノポリーのゲーム中に不正行為を試みていることが発覚したので、2018年に、ハズブロは、ファンがずっと欲しがっていたものを与えるころだと決心した」と、モノポリーの製造元による声明に書かれている。
「チーターズ版」は今年の秋から販売される。
いなごの大発生で、今年のワールドカップスタジアムのフィールドが台無しになりうると、ロシア政府が1月31日に発表した。
いなごは多くの場合、ロシア南部の作物を食べ、農業省で植物の保護を監督している人物は、いなごはスタジアムにも襲いかかる可能性があると述べた。
「我々は多かれ少なかれ、いなごへの対処方法は学んだが、今年はいなごが世界的な事件になってしまうのではないかと危惧している」と、Pyotr Chekmaryov氏は国営通信社が報じたコメントの中で述べた。「いなごは植物がたくさんある場所を好む。サッカーが行なわれているところへいなごが飛来したらどうなるだろうか?」
Chekmaryov氏は、特に心配な地域としてヴォルゴグラードを挙げた。
ヴォルゴグラードでのグループ試合には、イングランド対チュニジア、ポーランド対日本の試合などがある。
Chekmaryov氏は、農業の専門家が集まる会議で演説し、ロシアの人々が「国際社会を前に面目を失わない」ようにすることは「我々の責任だ」と述べた。
戦争や偏見、汚染といった世界的な問題に直面すると、どうしようもないと感じてしまったり、打ちのめされたような気持ちになってしまったりすることが多い。「私に何ができる?」と人は尋ねる。「私は一個人に過ぎない」と。
複雑な世界の中では、自分がちっぽけな取るに足らない人間だと感じがちだ。それでも、社会のあらゆる発展は、個人個人の行動にかかっている。驚くべき成果も、一個人から始まっていることが多い。私たち一人一人に変化を生み出す潜在的な可能性がある。
歴史には、これを示す例が多くある。まずは一例を見てみよう。
ピーター・ベネンソンは、ロンドン在住のイギリス人弁護士だった。1960年のことだった。ある日のこと、仕事に向かうために地下鉄に乗っていると、新聞で小さな記事を目にした。ポルトガルで2人の学生が逮捕され、7年の禁固刑を言い渡されたことを詳述した記事だった。彼らの犯した罪は? 自由を祝して乾杯しただけだ。
ベネンソンは、ショックを受けた。こんなにも不当に人が刑務所に入れられることがあるとは信じられなかった。彼はさらに調べていき、世界中でほかにも何千人もの人々が、表現の自由の権利を同様に行使したことで刑務所に入れられていることを知った。
ベネンソンは一個人でしかなかった。しかし、彼は行動しなければならないと感じた。こうした「忘れられた囚人」に代わって声を上げることにした。まず最初に、全国紙の新聞に記事を送った。この記事では、政治的な考え方、宗教上の信条、民族的な背景を理由に刑務所に入れられている全ての「良心の囚人」の解放を求めた。
彼の記事が掲載されると、大きな動揺を引き起こした。すぐに、ヨーロッパやアメリカなど、各地で再版された。世界中の数千人の人々が、彼に連絡をし、憤りを語ったり、助けを申し出たりした。
このボランティアのネットワークが拡大し、ベネンソンとその同僚たちは、人権のために活動する市民団体を形成することに決めた。彼らはその団体を「アムネスティ・インターナショナル」と呼ぶことにした。
団体のシンボルマークに、彼らは有刺鉄線で囲まれたろうそくの灯火を選んだ。モットーにはこの格言を選んだ:「暗闇を呪うよりも、ろうそくに火を灯したほうがいい」。
1961年の創設以来、アムネスティは少数の個人の集まりから、160カ国に700万人以上の支援者がいる世界的な組織へと成長した。長年、逮捕された学生を自由にし、投獄されたジャーナリストを解放し、社会活動家を擁護し、刑務所に入れられた弁護士の解放を手助けしてきた。
現在、アムネスティは良心の囚人の解放と、公正な裁判手続き、拷問と処刑と死刑の廃止のために活動を続けている。彼らの活動に敬意を表して、1977年にノーベル平和賞が授与された。
ピーター・ベネンソンとアムネスティ・インターナショナルの物語は、個人に力があることを示す証拠だ。それは、マーガレット・ミード(アメリカの文化人類学者)の有名な言葉を裏付けている:「思慮深く、熱心な少数の市民が、世界を変えられることを決して疑うことはない。それこそが今まで起こってきたことなのだ」。