ボルネオ島に生息するオランウータンが1999年から2016年の間に約50%減少していると、科学者らが2月15日に明らかにした。オランウータンの減少の原因はほとんどが人間だという。
研究者らは減少数を16年間で約148,500頭と計算し、2050年までにさらに45,000頭減少するだろうと予測した科学者らによれば、主に2通りの人間の活動が、オランウータンの数を減らしているという。1つはパームオイルや紙、鉱業といった産業に起因する森林破壊だ。もう1つは、オランウータンを食用に捕獲する人々だ。
「人々はボルネオにおいて、この地域に入植して以来、他の動物を捕まえるのと同様、食肉用にオランウータンを捕獲してきた」と、論文の筆頭著者で生物学者のMaria Voigt氏は述べた。減少の約70%が狩猟によるものだと、この研究は発表している。この調査は『カーレントバイオロジー』誌の3月5日号に掲載された。