日本には新しいタイプの音楽フェスティバルがある―ただし、接続しなければ音は聞こえない。「サイレント・フェス」では、ワイヤレスヘッドホンで音楽を聴く。
これにより、主催者は珍しい場所でも音楽フェスティバルを開くことができる。ライブ音楽の音が大きすぎることを心配する必要がないからだ。サイレントフェスは12月に京都の西本願寺で開かれた。パーティよりも瞑想のほうが有名な場所だ。聴衆は普通のライブ音楽と同じように、自由に座ったり、踊ったりできる。
「この静かな一体感がある」と群馬県のニシオケンイチさん(42)は話す。「こんなところで開かれているのを見て驚いた」。
初のサイレントフェスは2000年代にオランダで開かれたと考えられている。日本では今やサマーソニックのような大きなフェスで重要な位置を占める。