コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)がラスベカスで今年1月7日から12日まで開催された。今年はこの見本市の50周年で、この種のイベントでは最大だ。何年にもわたり、VHSやパソコン、CD、DVDなど、技術の革新を展示してきた。
2018年は、音声認識機能を組み込んだ技術が重要な位置を占め、2018年CES賞は、多くのガジェットに対応しているグーグルアシスタントだった。音声アシスタントの「アレクサ」を搭載したアマゾンのエコーは昨年の傑出した製品だった。
どちらも人工知能が売りで、機器がユーザーのことをよく知っているので自律的に動くことができ、家のスマート機器を制御するような世界を示している。ある調査グループは、アメリカで販売されるスマート機器の数は2015年の8300万台から2020年には1億9300万台に達すると推定している。こうした機器は高いのだろうか? 初めは高い、だが、長期的にはお金とエネルギーを節約することになると約束している。
CESで最も興味深く便利だと思った製品がいくつかある。1つ目は、動作感知装置がついた壁掛け式のアラジン・スマート・ランプだ。高齢者を念頭にデザインされていた。高齢の親が夜中に目を覚まし、バスルームを使っていて転んだら、このランプが救急サービスや家族に対して自動で通知を送る。
2つ目は、MyLiFiだ。これは、Wi-Fiではなく、USBポートに挿す小型装置によってノートパソコンに向けられた赤外線光線でインターネット接続も提供するデスクランプだ。MyLiFiの製造はキックスターターで資金をまかなった。CESでは、クラウドファンディングのウェブサイトで製造が開始された製品は、これだけではなかった。
それから、「スマートホーム初の睡眠改善機器」とうたわれる「ナイチンゲール」も気に入った。多数のIoT機器を統合してホワイトノイズ(あらゆる周波数を同等に含む雑音)を発生する装置で、グーグルホームやアマゾンエコーといったスマートスピーカーで制御できる。ナイチンゲールは、ホワイトノイズを生成するだけではなく、心地よい音―鳥の鳴き声、雨嵐、クジラの歌声―も出し、寝室の広さやフロアのタイプによって調整できる。(私は雨嵐の音にしよう、これはいい!) あなたのパートナーのいびきが大きくなってきたら、ナイチンゲールも音を大きくする。
もしかしたら、「Somnox」のような抱きしめることのできるスマート枕の方がお好みかもしれない。呼吸音を模倣して、自分用にも使えるし、赤ちゃんのベッドに入れて使うこともできる。
見本市ではほかにもたくさんのIoT機器があった。スマート冷蔵庫や、オーブン、ホームセキュリティシステム、シーリングファンもあり、自転車用のヘルメットまであった。
以前、好きなクリスマスプレゼントはエコーだとある女性が言うのを聞いたことがある。なぜか? なぜならば、エコーが彼女につまらない冗談を言ったからだ。
Q: 「e」で始まり、1レター(文字と手紙をかけている)しか入っていない単語は? A: Envelope(封筒)。
お分かりだろうか?