世界で最も有名な犬ぞりレースはひどい年を送っていた。昨年のレースでは3頭の犬が死亡した。2017年5月には大手スポンサーが離れた。犬のドーピングという事件もあった。しかし、アラスカでは予定通り、アイディタロッド犬ぞりレースが行なわれた。
犬ぞりに乗るアラスカ州フェアバンクスのCody Stratheさんと彼の犬たち16頭のチームは、3月4日の1600キロのレースを最初にスタートした。アラスカの州都アンカレッジの北約120キロにあるウィローで凍った湖を横切って出発した。67チームが賞金50万ドル(5280万円)をかけて競った。勝者には新車のトラックも贈られる。このレースはゴールするまで約9日間かかる。
昨年のレースでは3頭の犬が亡くなり、レース後にさらに2頭が亡くなった。5月に、長期にわたってスポンサーを務めてきたウェルズ・ファーゴ社が2018年のレースには協賛しないと発表した。10月には、4度の優勝経験を持つDallas Seaveyさんの犬4頭に、禁止されている薬物のオピオイド鎮痛剤に陽性反応が出た。