馬の祖先の新しいDNA分析に基づいた馬の系統樹を予期せず書き換えることとなった研究によると、世界の野生の馬は全て絶滅していたという。ほとんどの人々が、地球上に最後に残った野生の馬―モウコノウマとして知られる―と思っていた馬は、実は所有者から逃げてきた馬が家畜化されたものだと、2月22日に『サイエンス』誌に掲載された論文は述べた。
「このことは、地球上に現存する野生の馬がいないということを意味する―それが悲しい部分だ」と、論文の共同執筆者で、カンザス大学の生物多様性研究所・自然史博物館考古学部門の学芸員のサンドラ・オルセン氏は語った。