フェイスブックのマーク・ザッカーバーグCEOは4月10日、2日間の議会の審理を開始し、プライバシーに関する不祥事について公に謝罪した。この件は、ザッカーバーグ氏が10年以上前に創設したこのソーシャルメディア大手(フェイスブックのこと)を大きく揺るがした。
ザッカーバーグ氏は、上院の商業科学運輸委員会と司法委員会合同の公聴会を前に、ドナルド・トランプ大統領の選挙活動と関連するデータ・マイニング会社「ケンブリッジ・アナリティカ」が選挙に影響を与えようとして8700万人のユーザーから個人情報を収集することを阻止できなかったことの責任は自身にあるとして、発言を始めた。
ザッカーバーグ氏は、ユーザーと市民にすでに何度も謝罪してきたが、議会を前に陳謝するのはこれまでの経歴で初めてだった。
冒頭陳述で、ザッカーバーグ氏はフェイスブック上で「フェイクニュース」とヘイトスピーチを広がらせてしまったこと、データ機密の不十分さ、2016年の(大統領)選挙におけるロシアのソーシャルメディアへの介入について、謝罪した。
「我々は当社の責任について十分に広い見識を持っていなかった。これは大きな過ちだった」と彼は述べた。「私の過ちだった。申し訳ない。私がフェイスブックを始め、経営している。ここで起きたことには私に責任がある」。
証言をするようにという以前の要求に抵抗した後、ザッカーバーグ氏は今月、ケンブリッジ・アナリティカ社がフェイスブックのユーザーのデータを集めていたという報道が明るみに出た―そしてフェイスブックもそれを認めた―後で、連邦議会に出ることに同意した。