アライグマは通常、恥ずかしがり屋で夜行性の生き物だ。しかし、アメリカのオハイオ州では感情を態度に表している。同州では、真っ昼間に奇妙で威嚇するようなアライグマについて警察が報告している。
地元のテレビ局WKBNによると、3月に、オハイオ州ヤングスタウンの警察は、住民から「ゾンビ」アライグマの目撃報告の電話を約15件受けたという。
目撃者たちは、毛のふわふわした黒い顔の生き物が、人間に対して攻撃的な態度を取り、音や動きで追い払おうとしても怖がらず、動じないと語った。
退職した銀行員で自然写真家となったRobert Coggeshallさんは、家の庭に入ってきたアライグマの「極めて奇妙な行動」について述べた。
「アライグマは後ろ足で立ち上がり、そんなふうにするのは以前には見たことがない。そして、歯を見せてから、後ろに倒れ、ほぼこん睡状態になった」とCoggeshallさんはWKBNに語った。
オハイオ州の環境保護担当職員は、そうしたアライグマは犬ジステンパーにかかっているのではないかと疑っている。この病気は、犬と、アライグマやキツネといった動物に見られる感染性の病気だ。