川内優輝は4月16日、今年4度目のマラソン優勝を果たし、31年ぶりにボストンマラソンで優勝した日本人男性となった。一方、デジレ・リンデンは1985年ぶりにボストン・マラソンで優勝したアメリカ人女性となった。
驚きの勝者は共に、30年間で最も寒いスタートと、突風、降り続く雨に耐えながら、市内のあちこちの通りで開かれる有名な26.2マイル(42.2キロ)の勝負(マラソン大会のこと)の第22回大会で画期的な勝利を収めた。
「私にとっては最高のコンディションだった」と川内は通訳を通して述べた。
川内は、前回優勝者のケニアのジェフリー・キルイを、大雨の中、最後の2キロで追い抜き、2時間15分58秒で勝った。キルイは2時間18分23秒でゴールした。
「今日は人生で最高の日だ」と、涙を浮かべた川内は付け加えた。「ここはボストン。世界で最高のレースだ」。
川内は、瀬古利彦が1987年に2度目の優勝を獲得して以来、ボストンマラソンで優勝した初の日本人男性かつ、この大会で優勝した通算8人目の日本人男性となった。
風と雨がどれだけ過酷だったかがを示すように、この31歳の埼玉県出身の人(川内のこと)は、最初の1マイルは4分37秒で好調なスタートを切ったのに対し、最後の1マイル(1.6キロ)は5分8秒で走った。今回の勝利は川内にとって連続5度目の優勝となった。