カクレガメは世界で最も特徴的な爬虫類の1つだ。緑色の藻がモヒカン風の髪型のようにカクレガメの頭の上から突き出している。ときどき、藻はこのカメの甲羅まで覆っていることもある。しかし、今では正式に世界で最も絶滅が危惧される種にも入ってしまった。
今月初め、ロンドン動物学協会はこの「パンクなカメ」を、絶滅危惧種の爬虫類リストの29番目に加えた。このリストは、「進化的に特異で、世界的に絶滅が危惧される」(略してEDGE)爬虫類を掲載している。
「近縁種を見つけるには約5000万年遡る必要がある」と、オーストラリアのチャールズ・ダーウィン大学の研究者マリリン・コネルさんは語った。
「恐竜のそばを歩いてきたこの動物をもし絶滅させてしまったら、失敗になる」。
カクレガメはかつて、オーストラリアで人気のペットだった。現在はどのくらいの数が残っているのか誰も本当には知らない。