不信を表して眉毛を上げたり、共感を示して眉毛をひそめたりすることができる能力は、我々の種に進化上の優位性を与えた可能性があると、4月9日にイギリスの研究者らが発表した。可動性の非常に高い眉毛は、協力関係を拡大し、生存確率を高めることができた大規模な社会的ネットワークを築く上で必要な非言語コミュニケーション能力を人間に与えたと彼らは言う。「眉毛は、今では絶滅した他のヒト科動物に比べて、現生人類が仲間と互いにどのようにうまくやっていくことができたのかという謎を解くパズルの欠けた一部だ」と、『ネイチャー・エコロジー・アンド・エボリューション』誌に掲載された論文の共著者でヨーク大学のペニー・スパイキンズさんは述べた。