我々の銀河の中心には、ブラックホールが多数存在する可能性がある。古いX線観測データを詳しく調べていた天文学者は、天の川の中心部に数十のブラックホールの兆候を発見した。ほとんどのブラックホールがX線では検知できないことから、研究者はそこには数千のブラックホールがある可能性があると算出した。『ネイシャー』誌に4月4日に掲載された研究によると、その数は約1万を超えるだろうと彼らは見積もっているという。
「そこでは多数の動きが起こっている」と、論文の筆頭著者でコロンビア大学の天体物理学者であるチャック・ヘイリー氏は語った。「銀河の中心は変わった場所だ。だから人はそれを研究したがる」。