成獣になってからずっとカロリーを少なくして生きたネズミキツネザルのほうが、その仲間よりも長生きすると、4月5日に掲載された研究が明らかにした。食事と長生きに関する長く続く論争に拍車をかける結果だ。カロリー制限をされたネズミキツネザルは、老齢期にも肉体的に若く、がんや糖尿病といった病気にかかる可能性が低かったことが、この研究でわかった―しかし、灰白質を失うのもより早かった。飼育状態にあり、食事制限のないネズミキツネザルに比べて、「慢性的にほどほどの(30%)カロリー制限を、成獣になってから早い段階で開始したネズミキツネザルのほうが寿命が50%伸びるという証拠を現在の結果は与えている」と、『コミュニケーションズ・バイオロジー』に掲載された論文は述べている。