4月19日に『サイエンス』誌に掲載された研究によると、数世紀の間に、牛が地球最大の哺乳類となるかもしれない―人間が原因となって―という。その理由は、人類の初期の祖先に遡る。
何千世紀も前に、我々の祖先はアフリカを離れ始めた。新しい場所へ移ったとき、大型の哺乳類は絶滅する傾向があったと、この研究の筆頭著者であるニューメキシコ大学のFelisa Smithさんは述べた。これはおそらく、人類が肉を食べるために大型の種を狩猟し、より小型の生き物は逃れたためだろう。
現在、哺乳類は今でも人類が原因で死滅しつつある。多くの種が絶滅の危機に瀕している。もし全て絶滅すれば、「地球上で最大の哺乳類は、数百年以内におそらく、約900キロの家畜化された牛になるだろう」と、アメリカの研究チームは書いている。それが意味することは、ゾウ、キリン、カバといった動物が失われることだ。しかしながら、ほかの科学者たちは、こうした哺乳類が全て失われる可能性は低いと述べている。