ドイツ銀行は4月20日、日常的に行なっている取引で、280億ユーロ(3兆7000億円)という同行全体の時価総額を上回る巨額の誤送金を認めた。この前例のないミスは3月16日、ドイツ銀行が、ドイツ取引所のデリバティブ(金融派生商品)部門ユーレックスの口座に送金を実行した際に発生したと、広報担当者は語った。その取引ははるかに少額のものだったはずで、金額を同行は明らかにしていないが、銀行大手(ドイツ銀行のこと)でのITと管理の問題を浮き彫りにした。会計ミスはほとんど毎日のように起こっているが、今回のケースに関わる金額は、ドイツ銀行の時価総額240億ユーロ(3兆2000億円)を超えている。